不明の吉川友梨さん、30歳の似顔絵 空白の21年に迫る科捜研の技
宮坂知樹
大阪府熊取町で2003年、小学4年生の吉川友梨さんが下校途中に行方不明になった事件は20日で21年となった。有力な手がかりがない中、大阪府警は今年30歳になった友梨さんの似顔絵を公開した。描いたのは、同じく子どもの行方不明事件の捜査を続ける群馬県警の「スペシャリスト」だ。
ちょうど眉にかかった前髪は、21年前のあどけない姿と変わらない。色づけされた肌や目、口。焦げ茶色の瞳が、まっすぐ正面を見つめている――。
30歳の今を推定して描かれた吉川友梨さん。群馬県警の科学捜査研究所などで40年以上、似顔絵をはじめ「顔」の専門家として捜査に関わる緑川順さん(65)が1年がかりで仕上げた。
「ちょうど同じくらいの年齢の娘が2人いる。身につまされ、少しでも役に立てればと」
緑川さんは「復顔法」と呼ば…