月100億円の入金、口座間で資金移動…マネロン容疑者の「錬金術」
高井里佳子 小島弘之
金融機関からだまし取った法人口座を使って投資詐欺の被害金を資金洗浄(マネーロンダリング)したなどとして、大阪府警は21日、会社役員の藤井亮平容疑者(41)=川崎市多摩区=ら男12人を詐欺や組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の隠匿)の疑いで逮捕し、発表した。いずれも認否を明らかにしていない。
府警によると、12人は「リバトングループ」という資金洗浄に特化した組織のメンバー。グループが管理する約4千件の口座には昨年1~7月、月に約100億円ずつ入金され、数%を対価として得ていたとみられるという。府警は、SNSを通じて特殊詐欺などに関わる「匿名・流動型犯罪」を含め幅広く資金洗浄を引き受けていたとみて実態解明を進める。
生活経済課によると、他に逮捕されたのは、会社役員の大和隆生容疑者(40)=富山県高岡市=ら富山県や東京都に住む33~42歳の会社役員や会社員ら。グループには他に少なくとも30人が関わっており、一部のメンバーは出国したという。
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発表では、藤井、大和両容疑…