飲酒量の正解「誰にもわからない」 医師が読み解く国のガイドライン
聞き手・吉田純哉
国は今年初めて、「飲酒のガイドライン」を策定しました。1日あたり男性はビール中瓶2本、女性は1本以上の飲酒で生活習慣病のリスクが高まるといいます。お酒も飲めない時代になっていくのか。医師の大脇幸志郎さんは「酒を飲まない方が、みんな健康で幸せになるかというと、必ずしもそうではない」と話します。
厚生労働省が2月に「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を発表しました。そのなかで生活習慣病のリスクを高める純アルコール量を、1日あたり男性は40グラム以上(ビール中瓶2本)、女性は20グラム以上としています。
この数字は、厚労省が過去に作った健康目標を参考として紹介しただけで、目新しいものではありません。ビール中瓶1本、2本が適量というなら、伝統的に「これくらいにしておけよ」と言われてきた目安と同程度です。
ガイドラインには、それぞれ…
【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら