もう開かない?学校のプール 老朽化に猛暑…イマドキな跡地活用も

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臼井昭仁
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 小学校のプールが消えつつある。屋内の温水プールで初夏のうちに水泳の授業を済ませる学校は少なくない。背景にあるのは老朽化に少子化、教員の働き方改革、猛暑……。跡地は駐車場やグラウンドになり、「プール開き」という言葉が死語になる日は遠くない。

 5月下旬のある日、愛知県知多市の市立つつじが丘小学校の児童たちが3台のバスに分乗し、アクアマリンプラザを訪れた。この日が初めての屋内温水プールでの授業。

 水温は31度。室内の気温は32、3度。プールサイドに並んだ児童は教諭の指示を受け、歓声を上げながら水の中へ。男性インストラクターが見守った。

 「日焼けしないからいい」「雨の日でも、温かく泳げるから楽しい」と6年の女児は口にした。

 同校の教務主任、佐方貴文さん(44)によると、学校での水泳の授業は例年6月半ば~7月中旬だったが、プール開き前は清掃から毎日の水質管理と教員の大きな負担だったという。

 また、水泳の授業中は片時も児童から目を外せず、休憩中も足の裏がやけどしないようプールサイドに水をまき続ける。

 「しかも雨になったら中止になるので代わりの授業の準備もいる。だからこの期間はしっちゃかめっちゃかに。それが屋内になったので予定通りに実施できます」。今年度は全学年で5月中に水泳の授業を終えられた。

年3500万円かかっても 大きいメリット

 知多市では今年、五つの小学校で、水泳の授業をアクアマリンプラザに集約する取り組みが始まった。再来年度には全10校に広げ、学校にあるプールは廃止する。

 温水プールは知多市と東海市

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この記事を書いた人
臼井昭仁
半田支局長
専門・関心分野
農林水産業、運輸、過疎問題