同性カップルへの住民票交付 一部の市議から批判「余計なことを」
長崎県大村市が、同性カップルに対し、続き柄欄に「夫(未届)」と記載した住民票を交付したことについて、園田裕史市長は13日、市議会全員協議会で経緯などを説明した。一部の市議から批判的な声が出たが、市長は「現場が市民に寄り添って対応をした」と述べた。
同性カップルへの住民票は5月2日に交付された。この日の市側の説明では、交付は窓口を担当する係長が、総務省が自治体に示している「住民基本台帳事務処理要領」に基づいて判断した後、上司にあたる市民環境部長へ報告されたのが同月17日、園田市長が把握したのは同27日だったと説明した。
これに対し、自民党の高浜広司市議は「上に上げる報告が遅い。前例がないのだから、すぐ市長に走っていかなきゃいけない案件だ」と指摘した。
その上で、高浜市議は「私なら訂正しに行きますよ。どこも前例がないから。全国でも問題がわき上がって、私にも市民から何件も『議会が認めたのか?』と問い合わせがあった」と主張。「総務省の方も余計なことをやってくれたな、とたぶん思っている」と批判した。
これに対し、園田市長は、住…