元検事正逮捕の準強制性交罪とは? 法改正を経て今は不同意性交罪に
山本逸生
大阪地検トップの検事正を務めた北川健太郎容疑者(64)が25日、準強制性交の疑いで逮捕された。そもそも、どんな罪なのか。
準強制性交罪ができたのは2017年。この年は、性犯罪の規定を巡って大規模な法改正が行われた。
それまで被害者を女性に限っていた強姦(ごうかん)・準強姦罪から、性別を問わない「強制性交罪」「準強制性交罪」に変わった。
暴行や脅迫を用いて性的暴行を加える行為は強制性交罪で、暴行や脅迫は用いず、身体的・心理的に抵抗することが「著しく困難な状態(抗拒不能)」な相手に対する行為は準強制性交罪に問う。
準強制性交罪に問われる典型的な行為は、アルコールや薬物、障害や疾患などの影響に乗じたものだ。ほかにも、上司と部下、親子といった関係性や、整体や健康診断の最中といった抵抗しづらい状況を悪用する場合もある。
ただ、同罪が成立するのは「…
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