【詳報】「史上最悪の大統領」バイデン氏とトランプ氏、討論会で応酬

有料記事国際・外交 タイムライン

【動画】米大統領選のテレビ討論会、バイデン氏とトランプ氏の直接対決は4年ぶり=ロイター・CNN PRESIDENTIAL DEBATE
[PR]

 11月の米大統領選に向け、民主党バイデン大統領(81)と共和党トランプ前大統領(78)による1回目のテレビ討論会が27日、開かれた。バイデン氏は全米の視聴者を前に、高齢による衰えをうかがわせる言動や所作を繰り返し、惨敗と言える結果に終わった。党内で動揺が広がっており、バイデン氏に撤退を求める声も上がり始めた。

記事後半で、討論会の詳しいやりとりを時系列でお伝えします。

 ジョージア州アトランタでの討論会は、数千万人が視聴する「選挙戦で最大のイベント」(CNN)として注目されていた。AP通信によると、バイデン陣営の報道官は「当然のことだが撤退はしない」と明言した。

 討論会では、バイデン氏がかねて懸念されていた高齢への不安を打ち消すことができるかが焦点だった。結果的には、その不安がかえって顕在化するという、民主党側にとっては何としても避けたかった展開に陥った。

 90分間の討論で、バイデン氏はかすれた声で何度も言い間違いを重ね、言葉が詰まったり、力なく宙を見つめたりする場面も目立った。討論会後、米メディアは民主党内で立候補断念を求める声が出ていると一斉に報じた。

バイデン氏「のどに痛み」

 こうした動きについて記者団…

この記事は有料記事です。残り5873文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    津山恵子
    (ニューヨーク在住ジャーナリスト)
    2024年6月28日15時50分 投稿
    【視点】

    討論会の結果として、バイデンはディザスター、つまり災害、災難並みの酷さだったというのが、アメリカでの評価。メディアによると、民主党内は混乱に陥っていて、後継者はいないのかと有力候補の名前を上げはじめる動きさえあるという。 どのくらいバイデン

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    福田充
    (日本大学危機管理学部教授)
    2024年6月28日15時56分 投稿
    【視点】

    かつてここまで酷い内容の米大統領選討論会があっただろうか? 有名な1960年大統領選のケネディ対ニクソンによる初のテレビ討論会以降、このテレビ討論会は大統領選の行方に大きな影響を与えてきた。 確かにこれまでも選挙戦におけるネガティブキャンペ

    …続きを読む
トランプ再来

トランプ再来

米大統領選で共和党のドナルド・トランプ前大統領が返り咲きました。国際社会はどこに向かっていくのか。最新ニュースはこちらから[もっと見る]