AIだけじゃない 5年以内に社会影響大きい技術トップ10
ダボス会議を主催する世界経済フォーラムは、今後3~5年の間に社会に大きな影響を与えそうな新興技術を選び「2024年の新興技術トップ10」として発表した。
トップ10は、社会や経済に大きな利益をもたらすと期待され、創造的破壊のインパクトがあり、投資家や研究者にとって魅力的で、5年以内に一定の規模になると予想されることを基準に選ばれた。
選ばれたのは、▼科学的発見のためのAI(人工知能)▼プライバシーを守る技術▼再構成可能なインテリジェント表面(壁などの表面を通信用の部材に変える技術)▼高高度プラットフォーム(航空機や気球などを利用してネットワークアクセスを拡大し情報格差をなくす)▼データ収集と通信の統合▼建設業における没入型技術▼弾性熱量効果(材料に圧力をかけるなどで起こる発熱や吸熱を利用した効率がよい冷却システム)▼微生物による二酸化炭素吸収▼代替家畜飼料▼移植のためのゲノミクス(遺伝子操作した動物臓器の移植)。
科学的発見のためのAIは、生成AIや基盤モデルなどの進歩により、病気の理解や新素材の提案など科学的発見プロセスに革命が起こりつつあるとして選ばれた。
「建設業における没入技術」は、京都美術工芸大の竹脇出学長が、米マサチューセッツ工科大のカルロ・ラッティ教授、米アリゾナ州立大のランドリー・シグネ教授と共同で提案した。
竹脇さんによると、メタバー…
- 【視点】
今後大きな変化をもたらす技術として、投資家や研究者にとって魅力的だと言われているが、おそらく多くの投資家たちには一つの目安として魅力があるかもしれない。あるいは研究者の多くもそう思っているのかもしれない。ここに研究費や投資が集まり、今後さら
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