ロシアや中国などでつくる上海協力機構(SCO)の首脳会議が7月3~4日、中央アジアにあるカザフスタンの首都アスタナで開かれる。ロシアは、ウクライナ侵攻を支持するベラルーシの新加盟を決めるなど、米欧への対抗姿勢を打ち出したい考えだ。だが、中央アジア諸国は米欧との関係強化を進めており、インドのモディ首相は欠席するなど結束に揺らぎも見える。
首脳会議は中ロや中央アジア4カ国、インド、パキスタン、イランの加盟9カ国のほか、トルコやベラルーシなど7カ国の首脳級が参加する予定だ。
ロシアのプーチン大統領は、5月に北京で会談したばかりの中国の習近平(シーチンピン)国家主席や、北大西洋条約機構(NATO)加盟国トルコのエルドアン大統領らと会談する計画で、ウクライナとの将来の和平交渉もにらみ、「非米欧陣営」の結束をアピールする考えだ。6月にスイスで、ロシア抜きで開かれた「ウクライナ平和サミット」は、中国が欠席。インドなど一部の新興国は共同声明への署名を見送っている。
SCOの存在感が低下する可能性も
ロシアのラブロフ外相は「ユ…
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