絢爛豪華、真夏の花嫁行列 福島・会津田島祇園祭
斎藤徹
五穀豊穣(ほうじょう)や疫病退散などを祈り、花嫁衣装の女性たちが神社に供物を捧げる「会津田島祇園祭」の「七(なな)行器(ほかい)行列」が23日、福島県南会津町田島の中心部で執り行われた。絢爛(けんらん)豪華な100人余りの行列に、大勢の観光客が見とれていた。
国の重要無形民俗文化財である同祭は、京都・祇園、愛知・津島と並ぶ日本三大祇園祭の一つとされ、その始まりは鎌倉時代にさかのぼる。
七行器行列は、22日から3日間かけて行われる祭りのハイライト。色とりどりの華やかな着物を身につけ角隠しをかぶった約30人の女性たちが、酒や赤飯、サバが入った七つの器をうやうやしく持ち、裃(かみしも)姿の男性たちとともに約1・5キロの区間を1時間かけてゆっくりと歩き、田出宇賀(たでうが)神社・熊野神社にたどり着いた。