肉を食べながら、鳥取県若桜町から鳥取市まで主に国道29号を夜通し29キロ歩く「全日本ニクロードウォーク」が9月21、22日に開かれる。過去4回の大会に全国から計約千人の「肉好き」や「ウォーキング好き」が参加した話題のイベントが、5年ぶりに復活する。

　イベントは地元の有志や自治体でつくる実行委員会が主催。国道29号沿いが畜産業やジビエ供給が盛んなことに加え、若桜鉄道の若桜駅からJR鳥取駅までちょうど約29キロ離れていることから企画したという。

　参加者は21日午後11時50分に若桜駅を出発し、国道29号を歩いて22日午前7時半の鳥取駅到着を目指す。スタートとゴール、途中2カ所の計4地点でご当地感満点という肉料理が提供される。速さなどは競わない。

　2015年に始まり、19年までに4回開催。コロナ禍による中断を経て5年ぶりとなる今回は定員180人に対し、8月27日時点で県内外から既に120人近い参加申し込みがあるという。「こういう一風変わったイベントが知られ、注目されれば、観光振興にもつながる」と事務局の植田英樹さん。かつて同じルートを夜通し歩いて楽しかった思い出が個人的に残っているという。

　約30キロを8時間程度で歩く体力があれば年齢に関係なく参加できる。参加費2900円、申し込みは9月8日まで。問い合わせはエントリー係（090・4575・5690）まで。