ハニヤ氏殺害、イラン内部に協力者?情報力誇示か モサド専門家語る

有料記事イスラエル・パレスチナ問題

聞き手・鈴木峻
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小谷賢・日本大学危機管理学部教授(国際政治学・インテリジェンス研究)

 イスラム組織ハマス最高幹部のイスマイル・ハニヤ政治局長が7月末、イランの首都テヘランで殺害されました。イランはイスラエルの攻撃だと断じ、報復攻撃を宣言しています。イスラエルは沈黙を貫いていますが、過去にも要人暗殺を繰り返したとされる対外諜報(ちょうほう)機関モサドの関与が取り沙汰されています。

 モサドに詳しい日本大学危機管理学部の小谷賢教授(国際政治学・インテリジェンス研究)は「ハマスのトップは、常にモサドの暗殺リストのトップにある」と指摘します。

 ――この時期にイスラエルが殺害を実行したとすれば、どんな狙いがあるのでしょうか。

 ハニヤ氏は、パレスチナ自治区ガザでの戦闘の停戦など、イスラエルとの外交交渉を担っていました。その人物を殺害するということは、イスラエルは交渉による解決をめざさないという意思表示でしょう。ただ、最近では強硬派の側面もあったため、暗殺の対象になっていたとも考えられます。

 時期としては、世界中の関心…

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この記事を書いた人
鈴木峻
国際報道部
専門・関心分野
政治、戦争、近代史、教育、貧困問題
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    佐藤優
    (作家・元外務省主任分析官)
    2024年8月4日12時0分 投稿
    【視点】

     今回のオペレーションは、政治主導(具体的にはネタニヤフ首相の強い意志)に基づいていると私は見ています。  7月6日にテルアビブで私は、ハマスを担当していた元モサド高官と会いました。この高官は「ハマスにおいてはクオーター(区分)化が徹底され

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