万博に「火星の石」展示へ 南極で採取の隕石 月の石の再展示も?
竹野内崇宏
来年4月に開幕する大阪・関西万博に、日本の南極観測隊が発見した「火星の石」が展示されることになった。火星由来の隕石(いんせき)では世界最大級で、一般に広く公開されるのは初めてという。経済産業省と国立極地研究所が17日に発表した。
展示されるのは、第41次南極地域観測隊が2000年に昭和基地南西350キロの南極やまと山脈付近で見つけた隕石。ナクライトという鉱物でできており、幅29センチ、高さ16センチのラグビーボールほどの大きさで、重さは13キロある。
内部のガスの成分をもとに火星から飛来したものと確認された。1300万年前に小惑星が衝突して火星から飛び出し、地球には数万年前に落下したとみられる。水と反応した痕跡があり、水や生命の起源を解明するうえで貴重な試料とされる。「いのち輝く」の万博テーマを象徴するとして展示を決めたという。
来場者は大きな本体にはさわ…
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