河村たかし名古屋市長、愛知1区から立候補へ 「日本保守党」が公認

寺沢知海
[PR]

 10月27日投開票予定の衆院選について、名古屋市河村たかし市長(75)が愛知1区から立候補する意向を固めたことが分かった。関係者が1日、明らかにした。作家の百田尚樹氏らが立ち上げ、自身も共同代表を務める政治団体「日本保守党」の公認候補となる。市長選については、後継として地域政党減税日本」副代表で前副市長の広沢一郎氏(60)を指名して擁立する方針という。

 複数の関係者によると、河村氏は衆院議員時代の地盤である愛知1区(名古屋市東・北・西・中区)から出馬する意向だという。9月30日夜、河村氏は名古屋市内で、広沢氏を含む数人の幹部の会合を開き、「(衆院選への立候補で)ファイナルアンサーでいいか」と伝えたという。かねて「総理を狙う男」をキャッチフレーズにし、市長就任後も国政復帰への意欲をたびたび見せていた。

 昨年10月には、「日本保守党」の共同代表に就任。次の衆院選で「国政政党を目指す」とし、名古屋市内の小選挙区比例東海ブロックの候補者選定も進めていた。

 河村氏は1993年、日本新党から衆院旧愛知1区で初当選。新進党自由党民主党と所属政党を変えながら5期連続当選。2009年の名古屋市長選で初当選し、現在4期目。前回21年の市長選で「5期目は出ない」と宣言していたが、その後は進退について「南無阿弥陀仏」と繰り返し、態度を明らかにしていなかった。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

  • commentatorHeader
    常見陽平
    (千葉商科大学准教授・働き方評論家)
    2024年10月1日11時26分 投稿
    【視点】

    ■どうしよう、河村たかしは、それでも、地元で、人気がある  河村たかしの選挙運動をお手伝いしたという方に話を聞いたことがある。選挙は、街頭演説やSNS投稿がすべてではない。選挙事務所からの地道な電話がけという業務がある。電話がかかってくると

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    岩尾真宏
    (朝日新聞名古屋報道センター長代理)
    2024年10月1日7時7分 投稿
    【視点】

    名古屋城復元をテーマにした市民討論会でエレベーターの設置を求めた障害者の男性に、他の参加者から「我慢せえ」などの差別発言があり、名古屋市の河村たかし市長らが発言を制止しなかった問題。市の検証委員会が9月に公表した最終報告書では、差別発言に適

    …続きを読む