子どもは防災を学ぶのに大人は… 中学生が1年かけて作ったもの
渡辺翔太郎
きっかけは、ちょうど1年前の授業。テーマは「『防災』×『○○』」。○○に好きな言葉をあてはめて、いろんな視点から防災について考えるという内容だった。
鳥取県米子市の福生(ふくいけ)中学校で当時2年生だった曽田将瑛さんは、○○に「ゲーム」を選んだ。同じくゲームとあてはめた同級生の平田晴一さん、後藤彩心(あみ)さんらといっしょになって考えた。どんなゲームなら子どもから大人まで、みんなの防災意識を高めることができるのか。
そのとき曽田さんの頭に浮かんだのは、「子どもは防災について授業で学ぶのに、大人は意外と不勉強」だということ。
大人向けの「防災セミナー」とか「防災訓練」はあるけれど、「時間がない」「忙しい」と参加しない大人も多いのではないか。「大人が勉強しないのって、不公平じゃね~?」
時間にゆとりがない大人でも…