都立両国高 近くに国技館と被服廠跡 角界人脈、刻まれた震災の記憶

【連載】高校思い出クリック~青春群像記~

高校をシリーズで紹介する企画。今回は東京都立両国高校の2回目です。

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 青空に、相撲部屋や力士のしこ名が入った色とりどりの相撲のぼりが映える。両国国技館(東京都墨田区)から直線距離で1キロほどの位置にある両国高校には、角界とゆかりのある卒業生が少なくない。

 歯科医師の石井忠房(76、1966年卒)は、小さい頃から相撲が好きだった。大人になってから国技館通いを始め、立田川部屋や中村部屋の後援会に入っていたことも。母校と相撲界の関係を調べて昨年の同窓会報に「角界人脈」を寄稿した。

 それによると、ホテルニューオータニの社長を務めた大谷米一(故人、34年卒)の父で、「ホテル王」「鉄鋼王」と呼ばれた大谷米太郎は、今はない稲川部屋の力士だった。幕下筆頭までいったが、ケガをして廃業した。

 力士の息子は他にもいる。中…

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