ハリス氏敗北に「行き過ぎたリベラル」? 党内に「大掃除」求める声

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ワシントン=軽部理人 高野遼
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 米大統領選で、予想以上の大差で敗れた民主党ハリス副大統領。一夜明けた6日、党内からはハリス陣営だけでなく党の責任を求める声が強まっている。「負けっぷり」を掘り下げると、民主党の敗因と課題が見えてきた。

 ヒスパニック、アジア系、黒人……。英フィナンシャル・タイムズがまとめた大統領選の出口調査によると、多様なアメリカ社会を構成する各属性の大半で4年前よりも得票率を伸ばしたのは、トランプ氏だった。

 トランプ氏は2016年の大統領選当時は「白人の労働者階級」という特定の有権者層で強さをみせた。しかし今年はヒスパニックや黒人、さらには若年から中年層まで支持を伸ばした。民主党は頼みとしてきたこれらの層を切り崩された形だ。

ジェンダーや特定の人種などの権利や利益を擁護する「アイデンティティー・ポリティクス」を進めてきた民主党。大統領選挙への影響を米主要メディアはどうみたのでしょうか。

 州別にみても、トランプ氏は…

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この記事を書いた人
軽部理人
サンパウロ支局長|中南米担当
専門・関心分野
中南米の全分野、米国政治や外交
高野遼
アメリカ総局
専門・関心分野
国際ニュース
  • commentatorHeader
    三牧聖子
    (同志社大学大学院准教授=米国政治外交)
    2024年11月8日1時8分 投稿
    【視点】

    確かに今回の選挙では、従来から共和党を支えてきた白人のみならず、トランプが4割超を獲得したヒスパニック票など、これまで民主党を支えてきたマイノリティの相当数の票がトランプに投じられ、その結果、トランプが選挙人の数のみならず、総得票でもハリス

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  • commentatorHeader
    仲岡しゅん
    (弁護士)
    2024年11月8日8時32分 投稿
    【視点】

    あくまで日本での肌感覚ですが、トランプ氏に好条件、ハリス氏に悪条件も重なったのではないでしょうか。 トランプ氏については、銃撃事件からの生還と力強いガッツポーズという図は日本のネットでも非常に話題になりましたが、他方でハリス氏はバイデン政権

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