「せめぎ合う夢」「星々の秘密」 校歌らしくない谷川俊太郎さんの詩

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宮廻潤子 鹿野幹男
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 戦後の現代詩を代表する詩人の谷川俊太郎さんが13日、92歳で死去した。谷川さんは、全国各地で校歌の作詞を多く手がけたことでも知られる。茨城県内でも、多くの学校で谷川さんの歌詞が歌い継がれており、それぞれの地と未来を思った作詞に感謝の声が寄せられた。

 茨城県立並木中等教育学校(つくば市)の校歌は、1984年に開校した前身の県立並木高校向けにつくられた。作曲はシンガー・ソングライターの小室等さん。開校翌年の85年に完成した。

 学校側の資料には、谷川さんと小室さんが当時行われたつくば万博の視察も兼ねて同校を訪れたことが記される。「校名を入れないでほしい」「斬新な校歌を」などと求める生徒側に、谷川さんは「これまでの校歌のように筑波山や学園都市とか具体的な言葉は入れず、学校が未来に向かって発展していくことを示したい」と語っていた。

「光年の宇宙のかなた」の先に

 それから並木高校は改編され…

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