バルト海で相次ぐ海底ケーブルの断線 航行記録から中国船が関与?

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ブリュッセル=牛尾梓
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 北欧が面するバルト海で、通信用海底ケーブルの断線が相次いでいる。欧州の不安定化を狙った「ハイブリッド攻撃」との見方もあり、デンマーク海軍が関与の疑われる中国船を追跡しているとの報道も出ている。

 断線したのは、スウェーデンリトアニア間と、フィンランドドイツ間を結ぶ光ファイバーのケーブル。17~18日にそれぞれの断線が確認された。断線で、フィンランド―ドイツ間のデータ伝送は一時中断された。

 フィンランドとドイツは18日に共同声明を出し、「欧州の安全保障は、ロシアによるウクライナへの侵略戦争だけでなく、悪意ある者によるハイブリッド戦争の脅威にもさらされている」とし、不安定化を狙った故意の切断である可能性を主張。スウェーデンとフィンランド当局は19日、捜査に乗り出した。

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この記事を書いた人
牛尾梓
欧州総局|欧州連合(EU)担当
専門・関心分野
国際政治、データジャーナリズム、AI、OSINT