「奇跡の英語のまち」めざす66歳教育長 動機はコンプレックス
町をあげて子どもたちの英語力を上げようと奮闘する自治体がある。
岡山県北部にある人口5500人の奈義町。合計特殊出生率(2019年)が2.95となって「奇跡のまち」と注目された町でもある。その奈義町が子育て支援の目玉として、外国人のALT(外国語指導助手)の「日本一、手厚い配置」による英語教育に力を入れている。どんな狙いを込めたのか。奈義町の和田潤司教育長(66)に聞いた。
――公立校に配置されるALTは全国平均で中学校の生徒千人に対し2.7人。小学校は千人に対し2.9人という割合です。奈義町は生徒約40人に1人とずいぶんと手厚い。きっかけはあったのですか?
昨年度まで、うちも幼稚園2園(現在はこども園1)、小学校、中学校でALTが1人しかいない体制でした。英語の成績は、昨年度の全国学力・学習状況調査の「話すこと(スピーキング)」において全国平均正答率(12.4%)を下回る厳しい結果となりました。
コミュニケーションが苦手な子どもたち
こども園から小学校、中学校までずっと顔見知りの子たちと育つせいか、英語はおろか、人とのコミュニケーションそのものが苦手な奈義町の子どもたち。教育長が語る奮起した理由とは?
奈義では、こども園から小学…
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