「逆転判断」導いた弁護活動、支えたのは冤罪救済めざす学生たち
大滝哲彰 阿部峻介
当時2歳の娘に対する虐待を疑われ、傷害致死罪に問われた今西貴大被告(35)の控訴審判決で、大阪高裁は28日、無罪を言い渡した。弁護活動と支援活動。その二つに導かれた、逆転の判断だった。
「信じて判決を聞いていてください」
今西被告は今月7日、支援者が大阪市内で開いたシンポジウムにオンラインで登場し、語った。
一審で長期実刑の判決を受けながら、GPS端末を身につけることなどを条件に、約5年半の勾留を経て保釈された。専門家の間では「無罪心証保釈」という見方が多かった。
分かれ目は昨年5月の控訴審第1回公判にあった。
「頭部の揺さぶり」などを主…