原爆について自分の作品で最初に本格的に触れたのは「パンドラの鐘」(1999年)です。自分はふざけたりする作風が好きなので、原爆に触れていいのかなという思いが大きかった。
実はその前に「Right Eye(ライトアイ)」(98年)という芝居があるんですけれど、その中で「遠くから見れば、原爆の光だって確かに美しいかもしれない。花火と原爆が違うのは、その光の真下の景色だ」というせりふがある。そのときも自分の作品でそういうことを書くのはどうなんだと、自分のなかで、いっぱいいっぱいで書いています。
「パンドラの鐘」の脚本を英…
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