第5回「けしからん番組」とされたサンモニ 言うべきは言う関口宏さんの軸
《「サンデーモーニング」(TBS系)の関口宏について、立教大の後輩にあたる古舘伊知郎は「人間ダイソン」と評している。①ほとんどしゃべっていない②自分たちアナウンサー系は「はい、それで?」と言葉を〝出す〟が、関口は「ん?」「ほぉ」と〝吸う〟からすごい――(「PRESIDENT」2019年3月18日号)》
あはは。それは僕が、司会者というよりスタッフ感覚でいるからでしょう。打ち合わせの段階で僕の仕事はほぼ終わっていて、本番はうまく流れていればよし。仕切る必要はないの。
1987年のスタート時は、くつろいだサロンのような雰囲気にしたいと、ノージャケットにノーネクタイ。だけど時代がキナくさくなり、徐々にそうもいかなくなりました。
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テレビ司会者・関口宏さんが半生を振り返る連載「淡々と、貫いて。」。全5回の5回目です(2024年10、11月に「語る 人生の贈りもの」として掲載した記事を再構成して配信しました)。
97年、神戸の「酒鬼薔薇聖斗」事件の時は、あれほど陰惨な話を日曜朝にどう報じるか、すごく悩みました。最終的には一切のコメントを挟まず、「犯行声明」をただ読み上げた。俗情をあおり立てるようなことはしたくない、と。
《今年3月末、世間の話題は大リーガー・大谷翔平の元通訳による賭博事件一色だったが、「サンデー」はスポーツコーナーで短く扱っただけだ》
公人でない人のスキャンダル…