有人月面着陸は2027年に再延期 NASA発表 「中国には先行」

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ワシントン=合田禄
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 再び人類の月面着陸をめざす「アルテミス計画」について、米航空宇宙局(NASA)は5日、2026年に予定していた有人月面着陸計画について、27年半ばに先送りすると発表した。再度、計画を後ろ倒しすることになるが、ビル・ネルソン長官は中国よりも早く月面に宇宙飛行士を送れると強調した。

 NASAはすでに第1弾の「アルテミス1」として、22年11月に新たに開発したロケットで新型宇宙船オリオンの無人飛行試験を実施している。NASAの今回の発表によると、「アルテミス2」として、宇宙飛行士が搭乗する月周回飛行は25年から26年4月に、月面着陸を目指す「アルテミス3」は27年半ばに遅らせるという。

 日本人宇宙飛行士が月面着陸を目指す「アルテミス4」については、これまでの28年という計画の変更は今回発表されていない。

 NASAは今年1月、アルテ…

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この記事を書いた人
合田禄
アメリカ総局|科学・米国政治担当
専門・関心分野
科学、医療、気候変動、宇宙開発
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    藤井涼
    (UchuBiz編集長)
    2024年12月11日8時31分 投稿
    【視点】

    延期はある程度想定内ではありましたが、トランプ新政権となり、NASA長官がアイザックマン氏に変わることで、長期的な方針にどのような影響があるかは注目です。また、ネルソン長官は「中国には先行する」と語ってはいますが、この再延期をチャンスとみて

    …続きを読む