脱線しまくり結論ありきの会議はしない ベゾス流仕事術
Why Jeff Bezos Likes ‘Messy’ Meetings
ジェフ・ベゾス氏は、アマゾンの創業者であり、ワシントン・ポストのオーナーでもある億万長者だ。彼は12月4日に開催された(ニューヨーク・タイムズのイベント)「ディールブックサミット」に登壇し、ワシントン・ポストが大統領選で特定の候補を推薦しないとした自身の決断を自ら擁護し、第2次トランプ政権について楽観的な見方を示した。ニューヨーク・タイムズの経済コラムニストのアンドリュー・ロス・ソーキン記者とのやりとりでは、起業家精神やリーダーシップの取り方など、個人的な哲学にも踏み込んだ。
自分の影響力をどう見ているかという議論でベゾス氏は、自分はさまよい歩く者[wanderer]と考えていると語った。この考え方は会議にも当てはまり、時間を守るのは、その日の最初の会議だけだという。なぜなら、「本当の意味で会議が終わるまで、会議を終わらせない」からだという。
「私は、会議とは本当にとりとめもなく脱線しながら進めるものだと、わからせようとしている。毎週あるビジネスレビューのような決まったパターンをこなしていく会議もある。そうした会議は議題があり、非常に簡潔明瞭[crisp]なもので、それはまた別のたぐいの会議だ。しかし、ほとんどの有益な会議では、6ページのメモを作成し、30分はまず個々が読みこみ、それから雑多なとりとめのない議論をする。だから、メモは天使が高い場所から歌うような、とても明快で美しいものがいい。だからこそ、会議は雑多でとりとめのないものになる」
ベゾス氏は雑多な会議を好むのはなぜでしょうか? 起業家としての信念の貫き方、感情を表に出す価値、アマゾンCEO退任についても語りました。
こうしたやり方で会議を運営…
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