トランプ氏に絶大な影響力を持つ異色の弁護士 エプスタイン氏

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Maggie Haberman, Jonathan Swan/The New York Times 抄訳=城俊雄/朝日新聞GLOBE編集部
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The Trump Lawyer Who Wields Outsize Influence on the Next White House

 トランプ氏が大統領選に勝った後初めて、バイデン大統領と直接会談するため首都ワシントンに向かう飛行機に乗っていたとき、トランプ次期大統領の最側近の一人が驚くべき提案を持ち出した。ロシアとウクライナの和平の仲介役を自ら果たしたい――というものだった。

 このときの事情に詳しい4人の関係者によると、提案したのは、トランプ氏の一連の刑事裁判の法廷戦略を統括してきた(弁護士で)参謀役のボリス・エプスタイン氏だ。トランプ氏に対し、ロシアとウクライナの紛争解決に向けて、自らを特使[special envoy]として派遣してほしいと求めたという。

 ロシア生まれで幼少期を同国で過ごしたエプスタイン氏に外交経験はない。自分には紛争当事国のロシアとウクライナの双方に親戚がいる、と話したという。

 機微に触れる外交的ポストにエプスタイン氏を任命するというアイデアに、機内にいた数人の人々はあぜんとした様子を見せた、と事情を知る前出の関係者らは話した。外交経験がないだけでなく、エプスタイン氏は現在、いわゆる偽の選挙人[fake electors]を組織して2020年の大統領選の結果を覆そうとしたとして、トランプ氏と親しい複数の人物とともにアリゾナ州で起訴されている身でもある(ただ、内情を知る5人目の人物は、機内にいた関係者らは彼の提案に好意的に反応し、具体的な進め方について意見を述べた、と強調した)。

NYTによると、トランプ次期大統領は提案を受け入れると明言こそしなかったものの、興味を持った様子で耳を傾けていたそうです。

 しかし、この一件を知る関係…

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