仏像やサンタクロースも きょう発射のカイロスロケットが運ぶもの

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石倉徹也 佐々木凌
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 15日に和歌山県串本町から打ち上げ予定の小型ロケット「カイロス」2号機に搭載されるのは、計5基の人工衛星だ。衛星をすべて宇宙空間に投入できるのか。民間ロケットとして国内初の試みが注目されている。

 スペースワンのカイロス2号機の打ち上げは、15日午前11時~同20分ごろ。衛星は打ち上げから約54分後、高度約500キロで軌道に次々と放出される予定だ。

宇宙から平和を祈る「宇宙寺院」

 最も大きい主衛星が、宇宙ベンチャー「テラスペース」(京都府京田辺市)が開発したTATARA-1(重さ約50キロ)。搭載する電子機器や、超小型衛星を軌道に投入する機構の動作検証をする。

 仏像も衛星上部に相乗りする。宇宙から平和を祈るため、世界遺産醍醐寺京都市)の依頼で打ち上げるもので、「宇宙寺院 劫蘊寺(ごううんじ)」と名付けられている。宇宙から地球を見守る仏像の姿を、衛星のカメラで撮影する予定という。

 広尾学園(東京都)の高校生は、宇宙開発の技術支援などをする企業「ラグラポ」(東京都)と衛星を開発した。卒業生を含む有志8人が設計から組み立てまでほぼ全ての工程に関わり、約1年かけてつくった。搭載するLEDライトの光を地上から観察したり、仕掛けに電気を通し、サンタクロースフィギュアが宇宙でびっくり箱のように開くか確かめたりする。

 リーダーを務めた矢尾海心さん(3年)は「様々な要求や必要な試験があって、宇宙機の開発の大変さを肌で感じることができた。自分たちの思いをたくさんのせた衛星なので、打ち上げが楽しみ」と話している。

 台湾の宇宙機関「台湾国家宇…

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この記事を書いた人
石倉徹也
科学みらい部
専門・関心分野
数学、物理、宇宙・天文
佐々木凌
科学みらい部|宇宙担当
専門・関心分野
宇宙、原発・エネルギー、災害・防災