「自民の体質染みついとった」 50万円受領の元市議が語る買収事件
根本快
2019年の参院選で、河井克行元法相(61)が妻案里氏(51)を当選させるために、地方議員らに現金を配った大規模買収事件。一連の裁判手続きが終結し、河井夫妻だけでなく、起訴された被買収側(買収された側)34人全員が有罪となった。大きな政治不信を招いた事件の根は、どこにあったのか。
河井氏は地方議員ら100人に計約2900万円を配ったと裁判で認定され、公職選挙法違反(買収)の罪で懲役3年の実刑判決を受けた。被買収側も34人が同法違反(被買収)の罪に問われた。
「地元の国会議員は河井さんしかおらんのじゃけ、つながりを保たにゃ」
河井氏から現金計50万円を受け取り、有罪判決を受けた元広島市議は取材にそう語った。
地元は河井氏の選挙区内で、18年の西日本豪雨の被災地を河井氏と回ったこともある。
選挙前の現金「表の金も裏の金もある」
「いつ国会議員に陳情するこ…