第1回衝突を越えた、国学院大133期の4年間 「翻訳者」がつないだ個性

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 「俺たち、色々あったよな」

 12月10日。第101回箱根駅伝のエントリーメンバー16人が発表されたその日、国学院大の4年生部員が学年ミーティングで語り合った。

 今年の4年生(133期)は、全国から実績のある選手がそろっている。「各高校でトップの選手が集まってきたのでライバル意識もすごく強かった」と、鶴元太(千葉・八千代松陰)。個性がぶつかり合うことで、いさかいも多かった。

 133期の中では、2人がいち早く駅伝で活躍した。

 入学時の5000メートルの持ちタイムが唯一13分台だった山本歩夢(福岡・自由ケ丘)と、14分3秒41の好タイムを持っていた平林清澄(福井・美方)。

 ともに1年時から箱根駅伝で快走した。

 山本は3区5位で6人抜き。2022年2月の全日本実業団ハーフマラソンで日本学生歴代2位(当時)の1時間0分41秒をマークした。

 平林は9区2位で5人抜き。同3月の日本学生ハーフマラソンで優勝した。

 2人はともに学生長距離界で注目を集める存在になった。3年後は、駒大や青学大にも負けないチームをめざそうと話し合った。

 ただ一枚岩ではなかった…

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この記事を書いた人
安藤仙一朗
スポーツ部
専門・関心分野
高校野球、駅伝

連載赤紫の挑戦 国学院大、学生駅伝3冠へ(全5回)

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