高校演劇部、大衆演劇の「聖地」に立つ 温泉施設で4校が競演

鈴木裕
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 高校演劇部が立ったステージは、大衆演劇の「聖地」――。三重県北勢地区の四つの高校演劇部が26日、四日市市の「天然温泉 おふろcafé 湯守座」で、火災予防をテーマにしたオリジナル劇を競演した。

 「現代の芝居小屋」をコンセプトにしている湯守座のステージでは、いつもはプロの劇団が大衆演劇を披露している。高校生演劇ステージを企画した副支配人の大瀧貴嗣さんは「コロナ禍以降、『演じる場が減ってしまった』と高校演劇部の関係者から相談を受け、それならとお手伝いすることにした」と話す。「大衆演劇のステージで、高校演劇部が見せてくれる舞台は、趣が違う魅力がある」という。

 この日、舞台に立ったのは桑名、いなべ総合、四日市西、四日市メリノール学院の4校。元消防士の大瀧さんの提案で、このところ被害が多い住宅火災の予防を題材にした。

 「これ火災予防でやったところだ」「ウチらの避難訓練」など、各校が工夫を凝らしたオリジナルの台本を用意し、それぞれ20分間の劇を演じた。

 司会を務めた四日市メリノール学院3年の吉田七海さんは「これをきっかけに、高校演劇にも関心を持ってもらいたい」、同3年の人見建衣(たけより)さんは「貴重な機会をいただき、感謝しています」と話していた。

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この記事を書いた人
鈴木裕
四日市支局長
専門・関心分野
地方行政、教育、地方経済