41年ぶり出場THE ALFEE「古希でも新鮮」 紅白リハーサル
大みそかに放送される第75回NHK紅白歌合戦のリハーサルが28日、東京都渋谷区のNHKホールで始まった。初出場の歌手からベテランまで、思い思いのパフォーマンスを紅白という大舞台で披露する。
演歌・歌謡界のホープで、紅白に初めて出場する歌手の新浜レオンさん(28)は、「全てあげよう」を歌う。この楽曲のプロデューサーは木梨憲武さん、作詞・作曲は所ジョージさん。応援ゲストとして紅白に出演する2人も、この日のリハーサルに駆けつけた。
新浜さんは「紅白という舞台に出たいと、歌手になって言い続けていた。3人で出るのは幸せ。涙をこらえて、ビシッと届けないと。とにかく頑張ります」と意気込んだ。
所さんは「芸能生活していて長いけど、リハーサルなんてしたことない。こんな大人が頑張っているのかと」と驚き、「おれは紅白の審査員で1回出たことはあるけど、レオンが行けたということがうれしい」。
最後に木梨さんが「みなさんの前で、スライディングしないと」と話題になった〝ひざスライディング〟を新浜さんにリクエスト。新浜さんが華麗なスライディングを決め、記者会見の場をわかせた。
37回目の出場となる郷ひろみさん(69)は、前半のトリを務める。来年迎える放送100年にちなんで、NHKが長年蓄積してきたアーカイブ映像とともにスペシャルなステージ「2億4千万の瞳 放送100年 GO!GO!SP」を届ける。
郷さんは「2025年の幕開けをしっかりしたいという意味でも今年1年を締めくくりたい」。来年70歳を迎える。「年齢は一つの目安にすぎない。年齢に関係なく、動ける体と声が続く限りはずっと(活動を)続けていきたい。プラチナの70代に。プラチナに輝きたい」
今年、結成25周年を迎えた4人組バンドHYは、3回目の出場。歌うのは2008年に発表された「366日」で、この曲をモチーフとしたドラマも今年放送された。
メンバーの仲宗根泉さんは、元々は「366日」を恋愛の曲という気持ちで歌っていたが、東日本大震災の被災地で歌う機会があり、曲への思いが変わったという。「被災者の方々の前でどう歌えばいいのだろうと考えるところがあった。その時に、この歌はもう二度と会えない人のことを思って歌うこともできるなと思った。そこからは、家族、友情、亡くなった方への愛など、色々な愛を歌えばいいのかなと感じた」と語った。
あいみょんさん「レジェンドが並んでいる」
歴代最長ブランクの41年ぶりに2度目の出場をする3人組バンドTHE ALFEEは、「星空のディスタンス」を歌唱する。前回の1983年は「メリーアン」を歌った。
坂崎幸之助さん(70)、高見沢俊彦さん(70)、桜井賢さん(69)の3人の仲の良さは相変わらず。高見沢さんは「41年ぶりなので、初登場も同然。古希になりましたが、新鮮な気持ちで、若い気持ちで出たいと思います」。桜井さんも「41年前は下っ端だったもんね」としみじみ語った。
「今年の漢字」を記者から問われると、高見沢さんは「古希になりましたので『古』。価値も上がりますから」と胸を張ると、坂崎さんも「ビンテージだから」と会場を笑わせた。
あいみょんさんは、6回目の出場。フジテレビ系のドラマ「アンメット」の主題歌「会いに行くのに」を披露する。
紅白の舞台は慣れないようで、「普段お会いできないレジェンドの方が並んでいる」と緊張気味。「心の中で『不思議やな』と毎年思っている。1回目の時から変わらない。自分が歌うんですけど、(紅白に)いたずらして、侵入している感覚が抜けないくらい特別感がある」と明かした。
今年の紅白のテーマは「あなたへの歌」。司会は、お笑いタレントの有吉弘行さん、俳優の橋本環奈さん、俳優の伊藤沙莉さん、同局の鈴木奈穂子アナウンサーが務める。
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