部屋に凶器とみられるナイフ 住人行方不明、事情知る? 埼玉の殺人
埼玉県所沢市のマンションで26日夜に男性が死亡した事件で、埼玉県警は27日、司法解剖の結果、男性の死因は下半身を刃物のようなもので切られたことによる出血性ショックだったと発表した。死亡した男性は茨城県ひたちなか市中根、会社員松本悠斗さん(25)だったことも判明。県警は殺人事件と断定し、所沢署に捜査本部を設置して殺害した人物の行方を追っている。
事件が発覚したのは26日午後9時40分ごろ。県警によると、松本さんは4階建てマンションの入り口付近に倒れていた。3階の一室や通路、階段に血痕が残っていた。この部屋の鍵は施錠されていたが、室内からは殺害に使った可能性があるナイフが見つかったという。
また、松本さんの車は近くの駐車場に止めてあり、財布やスマートフォンは車内にあったという。
県警は、松本さんがこの部屋を訪れ殺害されたとみており、この部屋の住人が何らかの事情を知っているとみて行方を探している。
事件があったのは西武所沢駅から南約500メートルにあるワンルームマンションで、約40戸が入っている。
亡くなった松本さんの自宅は北東に約120キロ離れた場所にあり、26日は午前6時に家を出て、日中は会社で勤務していたという。松本さん宅近くの80代の男性によると、毎朝6時ごろには出勤し、顔を合わせれば「おはようございます」とあいさつをしてくれたという。「真面目ないい子がなぜ事件に巻き込まれたのか」と話していた。
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