中国製水中ドローンを回収か フィリピン沖で発見、比海軍が調査開始

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マニラ=大部俊哉
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 フィリピン軍は2日、中国製とみられる水中ドローンが、12月末にフィリピン中部マスバテ沖で回収されたと明らかにした。フィリピンは南シナ海領有権をめぐり中国と対立しており、海軍が発射地点や目的を特定するための調査を始めた。

 軍や警察によると、12月30日朝、マスバテ州サンパスクアルの沖合9キロ付近で、地元の漁師が海面に浮かんでいる水中ドローンを発見した。警察が地元の役場から通報を受け、回収した。

 ドローンは全長約2メートルで、黄色い塗装が施され、「HY―119」と記されている。調査はまだ完了していないが、警察はHY―119について、「中国の水中航行・通信システム」で、「監視や偵察の用途がある」との見立てを示している。

 昨年6月には、西部沖の南シナ海にあるサビナ礁付近で中国の調査船が確認された。潜水艦が通過可能な場所を中国側が把握できるようになるとして、フィリピン側は警戒を強めていた。

 軍のトリニダッド報道官は「…

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この記事を書いた人
大部俊哉
マニラ支局長|東南アジア・太平洋担当
専門・関心分野
安全保障、国際政治、貧困問題