京都・祇園祭の後祭の山鉾巡行、復活から10年 華やかに6万人魅了

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西崎啓太朗 武井風花
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 京都・祇園祭の後祭(あとまつり)の山鉾(やまほこ)巡行が24日にあった。今年は後祭が復活してから10年の節目。同じく本格復帰から10年を迎えた大船鉾など11基の山鉾が都大路をゆっくりと進んだ。昨年より1万4千人多い約6万4千人の人出(府警発表)があった。

 午前9時半、先頭の橋弁慶山が烏丸御池を出発した。前面を飾る織物「前懸(まえかけ)」は新調されたばかりで、5頭の龍があしらわれている。保存会の長谷幹雄理事長(76)は「もっと地味かと思っていたが華やかに見えて良かった」と喜んだ。

 続いては北観音山。後祭が復活してから北観音山が2番目、南観音山が6番目を進んでいたが、昨年から1年ごとに順番を入れ替えることにした。昨年の2番目は南観音山、今年は北観音山だ。

激しい雨のなか進む大船鉾

 あらかじめ順番が決まっている「くじ取らず」の2番目までとは違い、3番目はくじで決まる「山一番」。6年ぶりに黒主山(くろぬしやま)が務めた。順番を確かめる「くじ改め」が市役所前であり、中学1年の松井葵(あお)さん(13)が臨んだ。扇子を使って文箱を開け、中のくじ札を差し出すと、観客から拍手が送られた。「みんなで成功できたので、めっちゃうれしい。100点です」

 雨の予報に備え、懸装品(けそうひん)などにビニールをかぶせる山鉾も。鯉山は、左甚五郎作と伝わる「鯉」を載せず、雨に強い黒い幕を飾り付けた。

 2年前に本格復帰した鷹山(たかやま)や、しんがりの大船鉾などは河原町御池、四条河原町の交差点で方向転換する辻回しを披露した。正午ごろから雷雨となり、大船鉾は激しい雨のなか四条通を進んだ。

後祭の復活から10年、町衆の思いを記事の後半で紹介します。

 山鉾巡行は、八坂神社の神輿…

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この記事を書いた人
西崎啓太朗
京都総局|京都府政
専門・関心分野
移民、難民、宗教、農業、中東地域