大学の生き残り カギ握る「連携」 国が財政支援も小規模大は消極的

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増谷文生
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 6割近くの私立大が定員割れとなる時代となり、各大学が特徴をアピールするだけでは学生の獲得が難しくなってきた。「生き残り」のカギを握るのが他大学との連携だが、小規模な大学では進んでいない。そんななか、人口減に悩む自治体が、若者の定着につなげようと大学との連携に力を入れている。

 朝日新聞と河合塾が今夏に実施した共同調査「ひらく 日本の大学」では、学長に他大学との連携の現状や課題などについて質問した。

 「単位互換の開始・拡充」は国立大の71%、私大の37%が「実施済み」と答えた。宮城県の私大は「地方での学生の育成と定着は、人材の流出と少子化を食い止めるダムのような機能を果たす。地域発展のために産業界、自治体、地方銀行でプラットフォームを組み活動している」と書いた。ただ、入学定員が「1千人以上」の大学は63%が実施済みだが、「1千人未満」では35%と差があった。

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この記事を書いた人
増谷文生
論説委員|教育担当
専門・関心分野
教育(主に大学)、運輸
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    首藤若菜
    (立教大学教授=労働経済学)
    2024年11月25日7時0分 投稿
    【視点】

    少子化により18歳人口が減少していくなか、大学が学生を確保していくことは、今後より難しくなっていくと予想されています。 他方で、現在、政府はリスキリングを掲げ、例えばDXを推進させるようなIT人材の育成を呼びかけています。こうした人材育成

    …続きを読む