先週末、ウラナイ・トナカイで開催された白鳥ともみさんの「更年期養生講座」に参加しました。
ともみさんは天海玉紀さんの盟友で、ともに鍼灸師。。
私は更年期を意識することなく、あわただしく駆け抜けましたが、「養生」というキーワードにひかれて受講しました。
四柱推命でも、陰陽五行のバランスを見て、体質やかかりやすい病気を類推することがあるけれど、あくまでも占いの範囲。中医学(東洋医学)とは異なる体系だそうです。
子供の頃からほとんど病気をせず、たまに熱が出ても病院や薬を拒否してきました。家族からは「西洋医学を信じない野蛮人」と呼ばれ続けていますが子供心に「これぐらいの病気は自力で治せる」と思っていたからです。
若い頃に働いていた会社の上司が病弱でした。丈夫な私は「親に感謝しないといけないよ」とよく言われたものです。その時はピンとこなかったのですが、今回、ともみ先生から「先天の精(腎性)」の話をお聞きして、「これのことだったのか!」と思い至りました。私は両親からたっぷり先天の精を授かっていたのです。
このあたりの思考パターンは四柱推命と少し似ています。生まれた時に授かった命式は人それぞれ。五行のバランスが取れた命式もあれば、極端に偏っていることもあります。その不公平さを嘆くより、手元に配られたカードを有効活用しようというのが開運術です。
一方、中医学でいう先天の精は有限です。ピークを迎えた後は減衰します。これが更年期。
50代半ばで始めた日本語教師。体の衰えを意識する暇もなく、勢いだけで無欠勤で3年間を駆け抜けてきました。
日本語学校を卒業して気が抜けて、そういえば、集中力がなくなってきたと思うこの頃。昔なら1日でできたはずの仕事に3日かかったりしています。先天の精は明らかに減りつつあります。
ボブ・ディランに『天国への扉』という曲があります。
アメリカ開拓時代のガンマンが、死に行く時だと悟り「バッジも銃も、もう使えない。視界がだんだん暗くなってきた。天国への扉をノックしているようだ」と歌います。
Bob Dylan - Knockin' On Heaven's Door (Audio)
目立った病気はないものの、確実に天国の扉は近づいてきています。
子供の頃と同様、できたら西洋医学にはあまり近づきたくない。
今回の講座は中医学の扉をノックしただけ。ちゃんとドアを開けて部屋に入って、基礎から学んでみたいものだという気持ちになりました。
ともみ先生は今後、体系的な中医学の講座を企画されているようだし、学んだ知識を暮らしの中で活かすヒントもたくさんありそうです。体は衰えても、新しいことを知りたいという気持ちがあれば、心楽しく生きていけるような気がします。