フランスの犬のうんこ問題。そして、フランスにトイレが少ないのか、日本に多すぎるのか、その理由はなぜなのかを考えてみる。
おひさです。
やっぱりたまには書くよ、ブログ。
ということで、今日はうんことかおしっこの話題です。
パリがおしっこ臭くて、犬のうんこだらけというのは、行ったことがある人なら周知のことだと思う。特に昔行ったことがある、という人は、道歩いたらかなりの確率で犬のうんこを踏みそうになったことがあるはず。
花の都と聞いてきたのに、汚い、臭い!(そしていろんなものが古い) と一気に嫌いになった人を何人か知っている。
しかし、このあたりもだいぶ改善されてきたそうで、最近では犬の糞の放置に2万5千円ぐらいの罰金が課せられるようになったので、少しづつ糞を始末する人も増えてきたのだそうだ。
今年は始めて、公園で犬の糞用ビニール袋を備えたゴミ箱を見かけた(アメリカでは頻繁に見かけるやつ)。
ま、それでも散歩にビニール袋と、マーキングした時用のペットボトルなどを完備して出かける日本に比べたら、犬の糞に対する意識はすごーく低く、街中だと歩道の脇に水が流れる場所があって、そこにさせたらあとは清掃車が通ったら下水に糞が流れるので、それでいいやという風潮もある。
ほんで、それやってくれたら罰金払わなくていいから、という暗黙ルールもあると聞いた。
まあ、なんともゆるいというか。
それでも、それはパリでの話で、地方に来たら罰金制度そのものが存在しない。
なので、犬の糞はどこにでも落ちている、ということになる。
そういえば、パリには犬の糞を拾って歩くバイクみたいのがあって、モトクロット(クロットとは糞のこと。つまり、糞バイク)と呼ばれていたけど、飼い主にマナーを定着させる前に、なぜこんな対策をとるしかないのかというのが、長いこと不思議だった。
それ、今回の滞在でちょいわかった気がするわー。
今いる家の家主が、敷地内に糞を放置されたので注意したけど、何度言っても
「なんで、犬にはそれが自然なことでしょ」と取り合ってくれなかったって。
「それが自然でしょ」
なんつーロジカル。
犬はどこでも糞をする、それが犬だ。
そういうこと。
人に迷惑とか、別にいい。
それは飼い主のマナーに属することではなく、犬の問題。
徹底しとる。
ということで、こっちで歩いている間、もうどこでもかしこでも、犬が糞をするために立ち止まり、糞をしてる間飼い主はおしゃべりに興じて、し終わったらそのまま歩いていく、という風景に遭遇した。
ちょっとばかり端に寄らせるとか、それだけで違うのに。
道の真ん中でも、ナンポクトクワ(おかまいなし)。
そのうち乾いて、飛んでっちゃうってことなんか。
マナーなっとらん! と思うけど、いろいろ飼い主マナー言われすぎて苦しくなることもある日本にいると、ちょい不思議な気持ちになったりもする。
とういうことで、パリの犬の糞はだいぶよくなってきた(それでも十分足下には注意して歩くこと)けど
地方は犬の糞天国であったというお話。
さて、犬の糞は「それが自然でしょ」と言うくせに
人間の糞尿については、フランス人はどう考えているのだろうか。
というのも、あまりにも
トイレが少ない!!!!
なさすぎる。
ま、このあたりも行ったことがある人ならよく知ってると思うけど
駅に公衆トイレは存在しないので、もし外出中にトイレに行きたくなったら、カフェに入ってコーヒー1杯頼んで、「トイレ貸して」と言うぐらいしかない。
デパートにもトイレはあるけど、まあ、このあたり私は信じられないんだけどね
どんなでっかい有名なデパートでも、6〜7階建ての建物に、トイレは一カ所しかない。
例えばギャラリーラファイエットにはたしか3階(日本式で言えば4階)、BHVは確か4階(日本式で5階)。
そしてどこもさして広くない。
ほかのトイレ情報はあとで書くとして、そこで私が何よりも不思議なのが、デパートにたった一カ所しかないトイレが、なぜ空いているのか、という件だ。
そして、一方で深く深く思うのは、日本のトイレはなぜどこに行っても、あんなに行列ができているんだ? ってことだ。
だって伊勢丹新宿店とかさー。
各階にあるのよ。8階建てなら、8カ所。しかも結構広いのに、それがどこも行列で、しかも一人一人の滞在時間が異様に長くって、いったい小部屋の中で何してる? っていくら考えてもわからんぐらい待たされるって
あの現実はいったい何?
一度、喫茶店のトイレで異様に長く待たされて、待たされ方が半端なかったので、小部屋の中でしそうなことを、一から全部反芻してみたことがあって、ゆーーーーっくりパンツ下ろす、とか。補正下着付けてるから一からセッティングしてるか? とか。
全部妄想してみたけど、どこまで妄想しても出てこず、これはもうお腹を下して動けなくなっているとしか思えない、、、と。
やっとこ女性が出て来たあと、覚悟して突入したけど、臭いはしなかった。鼻をつまむ必要はなかったけど、鼻をつままれたような気になった。
脱線してるけど。
ということで、なぜフランスにはこれほどトイレがないんだ? という件。
一般的には、すごく簡単なことで
もともとトイレなんてなかった、ってことなんだと思う。
全部道に捨ててたし。
だから、ハイヒールが出来たわけで。(糞踏まずに歩く用)
ただ、それは昔の話で、新しい建物や公共施設にはもっとトイレ作ればいいじゃん! って話しになる。
ほんで、今回の滞在でわかったんだけど、日本人との一番の違いは、
そもそも、トイレ行かない
トイレ回数ぜんぜん少ない
ってことじゃった。
いろいろ聞いてたら、「あら、私なんて2日ぐらいおしっこしなくたって大丈夫」という人がいる。
排泄という行為を、外出時にするという習慣がもともとないってことらしい。
つまり、外でおしっこやうんちをする需要がないから、トイレも少なくていい、ってことらしい。
それとも、外にトイレがないから我慢しているうちに、行かなくていいってことになったんだろか?????
体の構造なのか、習慣なのか、
主に習慣だと思うけど、習慣を続けているうちに体の構造がそうなってきたというのも正しいのかもしれない。
先日なんて、車で1時間ぐらいかけて、なーんにもない村の真ん中に立ってるステンドグラスのアトリエで、作家さんのデモンストレーションがあるというので出かけた。
どこから出かけても、1時間ぐらいはかかる場所にあるアトリエで、イベントは1時間半の予定だという。
こんな場所だよ、何にもないよ。
いつもの習慣で、途中でトイレに行きたくなると困るので、トイレある? と聞いた。
「あるけど、プライベート用なので使えない」
終わり。
トイレはある。
でも、貸さない。
この場所で、1時間半のイベントやると告知して
トイレは、貸さない。
潔い。
しかし、同行者のフランス人は「それが当たり前だ」という。
こっちの人間は我慢するんだ、という。
そして、日本人のように、出かける前にトイレ、着いたらトイレ、食事したらトイレ、と考える習慣は一切ないのだという。
そうしているうちに、からだがそうなっていく。
たぶん、日本はトイレに頻繁に行くという習慣があるので、尿意を催しやすいのではと言われて、はあ、言われてみればさもありなんと思ったのだった。
ということで、着いた時には、もうトイレに行かないとあとがどうなっちゃうかー? と思っていた私も、我慢するんかと割り切ってみたら、帰宅まであまり苦もなく尿意を催すことなく済んでしまったという話。
尿意って、あれ、ある意味強迫観念というか、習慣というか、いろんなもので成り立ってるんだなあ、と改めて。
で、そういう「観念」によるトイレ増産が日本中で行われていて、そのトイレの小部屋の中で、日本女性はどんだけたくさんのことをしとるんだか、と思うのでありました。
いや、ほんと。
長くなったのでパリのトイレの場所などはまた明日。