占い、信じる信じない? おそらく宿命大殺界+厄年だったこの5年のこと。

2021.08.11 Wednesday 18:39
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    なぜかしら。去年書いて、公開していなかった記事。

    ほぼここから1年。とても安寧に幸せに過ごしている。占いってほんと、何なのかしら。おもしろい。

     

    ===========================

     

    占い? 私は信じないから、そういうものは。

     

     

    と、以前きっぱりと私にそれを言った人がいるのだけれど

    最近は石井ゆかりさんの星占いと、しいたけ占いのLINE登録をして読んでいるそうで

    たまにいいことが書いてあると、とてもうれしそうだ。

    いいじゃないか、いいじゃないか。

    そういうもんだ。

    何も気にしないという人がいてもいいけれど

    なんかいいことを言われれば気持ちがいいし

    逆に不吉なことを言われたら、やっぱり気になる。

     

     

     

    と書いている私は、これまでそれはそれは様々な占いを見てきた。

     

    星占いやタロットは自分でも勉強した。

    私は双子座で四緑木星で土星人プラスで、ほかもいろいろなんか生年月日で調べられるみたいなんだけど、そういう「生まれ持ったなにか」を占いたくなるのは、自己探求のひとつとしてとても面白かった。

     

    占いごときに人生決められたくないと思う人もいっぱいいるだろうけれど、実は、占ってもらう前に自分の中にどこかもう答えは出ているような気がする。

    最後に背中をひと押ししてもらいたくて、占いの門を叩く。

    結局、最後に決めているのは自分自身にほかならないように思う。

     

     

    元夫との結婚を迷ったとき見てもらった四柱推命の占い師さんには

    「そもそもあなたが自分の歩むべき道を歩んでいないのです。今あなたが歩いているのは本道ではなくあぜ道なんだ。だから、こんなあぜ道で待ってるような男としか出会わないんだよ!ちゃんと本道を歩いていれば、出会うべき人に出会う。結婚の前にまず自分の人生を考えろ」

    と言われた。

     

    それでもバブル終焉の29歳という滑り込みセーフのタイミングで転職や生き方の転換をする勇気がなく

    結局、同僚に勧められた「怖いほどよくあたる」という算命学の占い師さんに

     

    「出会うべくして出会った方だと思います。

     が、この結婚はお相手の方にとってまたとないご縁ですが、あなたにとってはどうだろうか。。。。。。」と口を濁されるという体験をしたんだった。

     

    そして私は「出会うべくして出会った」という一言にすがるように「あぜ道にいた男」と結婚して

    まあ、おっしゃるとおり「お相手にとってはいいが、あなたにとってはどうだろうか。。。。」の顛末でかなりの苦労を背負うことになった。

     

    あの時に本道に軌道修正できていれば、運命の人に出会えたのかどうかは今ではもうわからないけれど、そのどっちが自分の運命だったのかといえば、結局は語られた言葉の都合のよい部分を拾って、自分で選択した道が、私の運命だったんだと思う。

     

    私が結婚の決断をするきっかけとなった占い師さんは、当時普通のOLだった私に

    「あなたは書きます」ときっぱりと宣言していた。

     

    それは小説のようなものではなく、批評やコラムのようなものでしょう、と言われ、文章をまともに書いたことすらなかった私は、的はずれな指摘にその発言をすっかり忘れていたんだけど、数年後に思い出して、神託のようにすべてが当たっていて、かなりびっくりした。

    さらには夫になった人のその後の運命まで言い当てたので、たまにこういうおもろい占いさんはいるのだと思う。

     

     

    ほかにも、手相とか八卦とか、さらには霊視とかダウンジングで運命見るとか。

    興味本位であれこれの占いさんにでかけた。

    台湾で日本語で占ってくれるという台湾の母みたいな人の家を訪ねたこともあるし、さらには、友だちと「吉報取り」とか「厄払い」みたいなことも結構やってたなあと思う。

     

    深刻だったわけじゃなくて、ちょっとしたレジャーのようなものだった。

    今思えば、どれも最高におもろいイベントだったなあと思う。

    占い

     

    悪くないよ。翻弄さえされなければ楽しい。

     

     

    さて、そんな風にそれなりにうまく占いとつきあってきた私が

    ひとつだけ

    翻弄された占いがあった。

    細木数子の「宿命大殺界」だ。

     

    あれ、ほんとに見なけりゃよかった。

     

     

     

    バブル前後に華々しく流行った細木数子の「大殺界」。

    人をたった6タイプにわけて、プラスとマイナスで分割して12の区分を作り、12年に一度、3年間「大殺界」というなにをやってもうまくいかない年があるのだ。。。。というのが細木先生が布教させた六星占術という占いで

     

    OLだったわたしたちは、夢中で自分の星を占い、その年の運命を比べあっては面白がったり怖がったりしたもんだ。

     

    んでも、細木数子があちこちでテレビに出て「あんた死ぬわよ」と心無い言葉をかけまくるのを見るにつけ、同じ星にいる人全員が同じような運命を辿るなんていうのは、考えてみたらアホくさいもんであり、大殺界だろうがなんだろうが、人生やりたい時にやれることをするしかないじゃんよ、と思い始めた頃。

     

     

    数子教祖さまは「宿命大殺界」という言葉を持ち出して新しく本を書いた。

    それを、読んじゃった。

     

     

    それは

     

    12年に一度訪れる大殺界だが、人生に一度だけめぐってくる「宿命大殺界」という時期がある。

    それは生年月日によって人それぞれだが、その宿命大殺界だけは乗り越えるのが難しい。

    もし50歳以降にこの宿命大殺界が巡ってくる人はやりなおしが効かず

     

    「残念だけど、あんた、死ぬわよ」

     

     

     

    という内容だった。

    そりゃ大変だ、とあわてて巻末の計算表で自分の宿命大殺界を見たら

     

    私は57歳からの3年間が宿命大殺界なのじゃった。

     

    わたしゃ57歳で死ぬのか、

    死に至らずとも、大変な思いをするのか、一体何が起こるのだ?

     

     

     

    こういうどうでもいい一言みたいなものは、意外としつこく脳内に残る。

     

     

    その後、私が一番信頼している八卦を見る人にこの話をしたら、アホかと笑われた。

     

    あの人はただのビジネスウーマン。売れそうな本を書いてるだけ。

    人に向かって「死ぬわよ」と脅すような人は、本当の占い師じゃない。

    占いというのは人を幸せにするために存在するもので、死を持ち出して脅すような人は占い師の風上にも置けません!

    そもそも大殺界というもの自体が存在しないの。そんなもの忘れなさい。

     

    とかなり強く否定してくれた。

    それでもたまに、心が弱くなったりすると、この「57歳宿命大殺界死ぬわよ」の呪いみたいなものを思い出しては、びくびくしていたんじゃった。

     

     

    というのも

    30代の大殺界は出産育児会社退社 に重なり

    40代の大殺界では離婚と事業の解散というかなりハードな案件が到来。

    暮らしを立て直そうマンションを購入して、交渉から契約、リフォームに至るまでのプロセスでエネルギーが大きく削られたという経験があったから。

    ありゃ、規定どおりに大殺界やってきたわ。

    ヘトヘトだよ、こんなこともう無理。

     

    50代の宿命大殺界怖すぎる! すわ、いったい何が?!?!?!?!?

    あはは。

     

     

    そして迎えた50代の宿命大殺界。

     

    最近知ったのだけれど、どうやら私は厄年の真っ只中で、大殺界と厄年がダブル到来していたらしい。

    何があったか。

     

     

    2016 乱気             

       …人間関係が理由で適応障害となる。離れることで一年で復活。

    2017 宿命大殺界ー陰影   

       …春に父が脳梗塞で倒れる。入退院をめぐり、一人娘翻弄。年末、父が逝く。葬式から死後の整理まで、騒ぐ母親の相手でヘロヘロ。「娘に殺される」と叫んでいた父の形相が忘れられず、メンタル限界

    2018 宿命大殺界ー停止

       …6月に肺がんがみつかる。手術、入院。

     

    2019 宿命大殺界&前厄ー減退

    2020 本厄

    2021 後厄

       …思ったより病状が軽く、未来に希望を持って再出発! と思ったらコロナでいろいろな予定が中止。いまここ

     

    なかなかの現実。ガンが見つかったときには、「ああ、これか」と思わず声が出た。

     

    でもね、今、私は「占いが当たった」とは思っていない。

     

     

    まあ、ここまで書いてきて何だけど

    私と同じ誕生日の人はみな、こういう状態ってことになるので、

    これは占いが当たったのではなくて

    重なったいろいろなことを、どう紐付けるのかというだけのことなのだと思う。

     

    長く生きると、自分が生きてきた結果が否応なく出る時期というのがあって

    それを誰のせいにするでもなく、「運の流れがそうなっている」と思うことで、とりあえずまた前を向くために、占いをうまく利用する。

    今が底だ、大殺界だからと思えれば、あとは上向きになるだけで、もうこれ以上のことは起こらない。

    そうして人は長く、占いとつきあってきたのかも。

     

    最近はそう思うようになった。

     

     

    そして

     

    大殺界らしかった日々には、いいこともたくさんあった。

     

     

    2016年〜2018年、

    銅版画で最初の展覧会を東京で開き、フランスでの展覧会は毎年開催され3回の展示をした。

    展覧会は取材され、フランスの地方紙に写真入りで紹介されたこともある。

    パリ郊外でレジデンスをしてたくさんの友だちができ、国内では本業で何冊かの本も出た。

    2019年は病気からの回復でペースを落としたけれど

    2020年はまた海外での展示が決まって、張り切っていたんじゃった。

     

    コロナでそれは中断されてしまい落胆したけれど、パンデミックで否応なく家にこもらざるを得なかった2020年は、テレワークになった息子や介護がはじまった老犬との時間をたっぷり持てて、仕事から開放されたすばらしい日々を過ごした。

    そして改めて人生を顧みて、2021年からはパートナーとの同居をはじめて、新生活をスタートして、いま、とてもしあわせだなあ、と思っている。

     

    15歳で看取ることができた愛犬ちょこ。コロナ禍で毎日朝から晩まで一緒にいられた8ヶ月だった。

     

    こうした部分にフォーカスすれば、この時期は人生の黄金期でもあったはずなんだった。

     

     

    若い頃、「私はついていない。いつも駅のホームに入ると電車が行ってしまう」と思っていたけれど。

    実際には電車に間に合ったときのことを覚えておらず、逃した電車にフォーカスしてしまうだけのことだと聞いてから、逃した電車の数よりも、間に合った電車の数を数えようと思うようになった。

    そうしたら、「ホームに入るたびに電車がやってくる。私はなんて運がいいのだ」とほんとに思えるようになった。

    自分の時間を何と紐付けるかで世界は変わる。運気や運命と呼ばれるものの多くは、そうした世界の見方と関わっているのだとも思う。

     

     

     

    そうして

    「あんた死ぬわよ」の何気ない一言にびくびくしちゃった経験から

    最近は余計な占いはあまり見ないようになった。

     

    それでも、前向きな言葉の並ぶ占いは世界をどう見るのかのひとつのヒントになることも多く

    上手に使えば、人生をおもろくしてくれるスパイスなのだと思う。

     

     

     

    大殺界で厄年で

    そして黄金期だったこの5年。

     

    あとは上向きになるのみさ。

    そうして能天気に生きてやろう、と思う今日。

     

    ちなみに石井ゆかりさんによると、今週のふたご座は

    「雄大なあなたを大きく包む上昇気流のようなものが生まれる」そうです。

    前向きな言葉を伝えてくれる占いと、上手に向き合っていければと思います。

     

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