【そもそも解説】自民税調が動かしてきた税制改正、議論どう変わる?

有料記事そもそも解説

宮脇稜平
[PR]

 所得税がかかる年収の最低ライン「103万円の壁」を引き上げるよう主張する国民民主党と、与党である自民、公明両党との協議が決裂し、与党は国民民主の協力を得られないまま税制の枠組みを決めることになりました。これまでの決め方はどうなっていたか、今後政策の決定にどのような影響があるか、解説します。

 Q 税制改正はどんな仕組みなのか。

 A 毎年秋から年末にかけて、自民党税制調査会(税調)が、公明党と調整しながら「税制改正大綱」という与党案をつくり、政府が閣議決定する。ここに盛り込んだ課税対象の見直しや税率の上げ下げを実現するための関連法案を翌年の通常国会に提出する流れだ。

 Q 自民党税調とは、どんな…

この記事は有料記事です。残り656文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら