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popura 201712

 市内伊達城のR13沿い、「手作りとんかつの店ポプラ」を再訪し、ポプラ定食780円を食べました。

 いわゆるとんかつ定食です。
 この価格ですから、肉がいい、厚いというわけにもいきません。でも、質も厚さも見劣りするようなことはありません。しっかりきつね色に揚げられた大きなとんかつはなかなかに美味です。

 店名にあるように、手作り感に優れているなぁという印象。
 別添えのとんかつソースは自家製で、柑橘系の風味がする美味なるもの。キャベツも手切りだし、漬物は市販のキュウリ漬に海苔と胡麻でひと手間加えられているし、ワカメと豆腐の味噌汁は定食に添えるならこうという理想的な味です。

 カラシがたっぷりなのがうれしいし、普通盛りのごはんは質・量ともに極めて納得のいくもの。
 けっして高級ではないものの、働く男たちにとってはジャストミートのとんかつ定食ではないか。
 これが平日ランチタイムならさらに50円引きというのだから、近隣の工業団地などで働く者たちにとっては見逃せないでしょう。

 実力満点。行ってよかった。
 もっといい肉を食べたい向きにはロースかつ定食1,100円もあるし、安くあげたいならとりかつ丼580円なども。
 次回はかつとじ丼780円あたりはどうかなと思っているところです。
shanghai-shima 201712

 ある雪の夜、山形市嶋南の「山形五十番飯店上海厨房嶋店」へ。
 「五十番飯店」は、昔からある山形駅前のほか、山形市桜田東、同市嶋南、天童市桜町に「上海厨房」として存在していて、今回嶋店は初訪となります。(天童店のみ未訪)

 どこもだいたい同じようなメニューなので、少し変わったものをと考え、この12月から来年3月までの「香港フェア」メニューの中から「香港牛肉煮込みそば」850+税=918円を選んでみました。

 「しゃきしゃきキャベツと柔らかく煮込んだ大振りの牛肉が鎮座。醤油とオイスターソースがベースのまろやかなスープで煮込んだ中太ストレート麺が最高」とのふれこみ。
 パクチーが入って、適度な酸味と辛みがあり、トムヤムクンみたいだし、フォーも思い出させるし、アジアを強く感じさせる一杯に仕上がっています。もうこれはラーメンの範疇を超えているかもしれません。

 麺は中太ではなく極太。これもノーマルの中華麺とは異なり、凝ったつくりだと思わせるものです。
 大きくカットしたキャベツの食感がユニーク。
 「大振りの牛肉」はいわゆるスジで、ごろごろと入っていて好感。
 スープには砕いた干し海老がたっぷり入っていて、それが深い味わいを演出しています。
 こういう独創性のある珍しい麺類を味わえるのならば、918円もそう高いわけではないと思いました。
asunaro 201712

 東原にある「あすなろ食堂」に、久々に行きました。

 店内には「撮影禁止」の古い貼り紙があります。しかし、「インスタ映え」するような写真を撮りたいと思ったので、女将に「食べ物を撮らせてもらっていいですか?」と確認しました。すると、「ええ、大丈夫ですよ」とあっさり。

 今のご時世そんなものでしょう。女将は客の誰しもにこう言っているのかどうかはわかりません。もしかしたら写真撮影に関して過去にいやな思いをしたこともあったのでしょう。
 しかし彼女は、当方がこの食堂を愛好する「善意」の客だと十分にわかっているので、そのように答えたのかもしれません。

 で、本日のあすなろ定食790円。
 白身魚の甘酢あんかけがメインで、小鉢は大根・椎茸・厚揚げ・こんにゃくの煮物とミートボールスパゲティです。
 いつものことながら、ボリューム満点で栄養バランスがよさそうです。

 キャベツの千切りは、手切りもいいものですが、ここのようにカッターで細く均一に切られた生キャベツも、ふわりとした食感があっていいものです。
 そのキャベツが甘酢だれと混然一体となった「名もないおかず」も、最高においしいです。

 満腹、満足、ゴチソウサマ。
himawaritei 201712

 山形大学が冬休みに入った頃合いを見計らって、大学近くの小白川町にある「ひまわり亭」を初訪問。ヤマザワの「ひまわり」ではありません。
 1階に店の入る建物自体が学生向けのアパートのようで、こういう環境であれば学生たちの利用が多いのだろうと想像します。

 さまざまある定食メニューからハンバーグ定食(和風)780円をセレクト。ハンバーグは和風とデミグラスの2種があります。
 つくりおきのパテを焼いたものがメインで、居酒屋となる夜のお通しと思われる白菜とこんにゃくの煮物の小鉢がつきます。
 小鉢が冷たく、グレープフルーツの表面が渇き気味。学生たちならあまり気にしないのかもしれませんが、あちこち食べ歩いているとそういう細かいところに目がいってしまい、困ったものです。
 味噌汁は、これも学生向けなのか、塩辛めでした。

 定食はこのほか、魚フライ、野菜炒め、もつ煮込み、唐揚げ、チキン照り焼き、豚生姜焼き、サーモンムニエル、メンチカツ、とんかつなどがあります。
 ほかに、かつ丼、豚カルビ丼やカレー、オムライスもあるようです。
tachibana 201712

 明石堂にある「南支店」には何度か行ったことがありますが、漆山の「肉そば処立花」は未訪だったので、このたび初めて行ってみました。

 肉そば(冷)700円。
 甘めが強く、鶏油の浮きが少ないつゆ。肉そばらしい味がしながらも、比較的あっさりしています。
 黒さの際立った田舎そばは、太さはほどほどの機会打ちの麺。するすると喉を通っておいしいです。
 親鶏肉はクセがなく、柔らかくて脂質が少ない印象。
 ――という具合ですので、万人がおいしいと感じられるような肉そばになっています。

 必要にして十分な、いい肉そば。
 今回は食べませんでしたが、イカが不漁につきゲソ天が値上げされていました。

 肉そばがウリですが、ここの味噌ラーメン750円はどうなのだろうと興味が湧きました。
matsuya-fukamachi 201801

 何年ぶりかでR348沿いの「松屋山形深町店」を再訪しました。
 前回と同じ轍を踏み、食券制だということに気づかずまっすぐ着席してしまいました。はい、戻って食券を買いましょう。

 カレギュウ+生野菜+ポテト、500+110+50円。
 思い描いていた以上に立派。
 熱々のカレーが別皿で供されるあたりがそう感じさせるのかもしれません。クミンの香りがとても芳醇で、食べても大衆食堂や家庭の味ではなく、専門店寄りのスパイシーな味がします。
 牛肉と漬物がたっぷりなのもいい感じ。店内食なので味噌汁がつきます。米の質のせいなのか、ごはんの炊きあがりについてはイマイチでした。
 生野菜が、他チェーン店に比べると量が多くて新鮮だったように思います。テーブルのドレッシングを使っておいしくいただきました。

 これで660円。価格もリーズナブルだし、案外いいんだなあ、松屋。また寄ろう。

hayasaka 201801

 3年前の年始以来の訪問となる清住町の「麺屋はやさか」。
 まろやかとんこつらーめん680円。

 間口の小さい縦に長いどんぶりでの登場です。
 3年前に食べた「味噌とんこつBaby」とつくりが似ていて、とんこつ臭のほとんどないクリーミーなスープに独特のテイストを加える黒馬油がとてもいいです。

 具だくさんで、画像でよく見えるように、刻みキクラゲ、ネギ、メンマたっぷりにいい味の味玉、トップの紅生姜が鮮やかで、緑色の青海苔が散らされるというなかなかのビジュアルです。
 見えないところには、しゃっきりモヤシたっぷりと立派なチャーシューが入っていました。

 とんこつスープには細麺を合わせるという固定観念がありますが、ここの麺はしっかり太くエッジがシャープで、地ものの麺といった感じ。ぷりぷりとしていて存在感のあるものでした。

 全体としてもまとまっていて、高評価。
 出前はせず店内だけでの提供だという「ガッツリパイタンしょうゆOh~Yeah~」780円というのもいずれ食べてみたいと思います。
hanamaru-teppou 201801

 「はなまるうどん鉄砲町店」へ。
 吉野家グループ。山形県だけでも5店舗あるのだそう。桧町店には何度か行った記憶があるけど、2016年に開店した鉄砲町店は1年ぶり2回目。

 かけ(中)+鶏の唐揚げ丼、230+380円。
 メインよりもミニ丼のほうが高いというのがおもしろい。

 安定のかけうどんは、今回は天ぷらを添えることなく、サービスの天かすを民芸の小スプーンに3杯ほどをトッピングし、卓上の七味を振りかけて。
 うどんは、凝ったものよりも、むしろ王道の「かけ」で十分満足できると思う。

 初めて食べる鶏の唐揚げ丼は、タレのかけられたごはんに作り置きの大きめの唐揚げを2個と半熟卵を乗せ、マヨネーズのパックが添えられています。野菜の冷たいのが気になるけれどもそれなりにおいしいです。
tosaka 201801

 山形市松波の「自家製麺鶏冠(トサカ)」に初めて行ってみました。
 ここはかつて「大丸屋」という蕎麦屋だったところで、太い蕎麦とゲソ天が楽しめた店でした。その店とは直接関係があるのかどうか。

 醤油鶏そば750円。
 この店のイチオシメニューだろうと考えての注文です。

 逆三角錐の器にて登場。山形ではほとんど見かけない細麺ストレート。こういう麺で記憶にあるのは陸前落合の人気店「みずさわ屋」。あのときは4人で入って、そのうちの一人は口に合わず食べ残していた記憶があります。
 バリカタの茹でで、しっかりした食べ応えがあるところは、細麺ながらアッパレ。しかし、量の確かさを求める山形の人間には、この麺の普通盛りでは足りないのではないかと心配です。

 全体のつくりは秀逸。スープは鶏風味のコクが深くとても美味。焙った鶏チャーシューと、生ハムにも似た豚肉の2種。メンマも穂先モノを使っており、海苔もいい磯の香りを添えています。ざっくり刻んだ生の赤タマネギを添えるという発想も素晴らしい。
 うまいんだなあ、これが。それは素直に認めます。
 全国区的な視点に立てばなかなかのハイレベルでしょう。しかし東北人の一人としては、細い麺に多少の違和感を覚えざるを得ないことを申し添えておきます。
masafuku 201801

 ランチタイムがいいと聞き、河北町谷地の焼肉店「正福(まさふく)」に行ってきました。
 正午頃の入店でしたが、すでに千日和牛の焼肉丼と同ハンバーグは売り切れで、残るはビーフシチューとメンチカツのみ。人気があるのですね。

 メンチ定、800円。
 立派です。
 揚げ立てで肉汁が染み出るような俵状のメンチカツが2つ。下に敷かれたソースはオリジナルのようで、甘さ辛さを抑えた味わい深いもの。揚げ物に普段使っているブルドックとんかつソースとは異なるおいしさです。(笑)
 生野菜は地元でつくられるイタリア野菜がミックスされたもの。ドレッシングの風味も、かつて味わったことのないもので、おそらくオリジナルブレンドではないかと思います。
 これにふっくらとした素晴らしい炊きあがりのライスたっぷりと、韓国料理風のワカメスープ。

 食後にコーヒーが付いて800円とは、かなりの値打ちだと思います。
 4人での訪問でしたが、精算時には店のお姉さんから、皆さんでまたどうぞと千円の商品券をいただきました。これもすごいサービスじゃない? もう、また来るしかありません。商売上手だなあ。
 12時45分頃に店を出ると、材料を使い果たしたとみえて、すでにクローズの看板が出ていました。
 新年の仕事が始まってしばらくたったある日の夕刻、嶋北の「スシロー山形北店」で寿司をつまんできました。
 寿司屋というところは正月が明けると少しは一段落するのではないかと踏んでの訪問です。
 回転寿司には頻繁に行くというわけではないので、平常時がどの程度の混み具合なのかはよくわかりませんが、目論見どおりカウンター席には余裕があり、ゆったりとした気分で食べることができました。

sushiro-kita1 201801

 本鮪・かに・うに豪華7貫盛り980円+税というのに激しくそそられましたが、ハレの日でもない普通の一人メシなので、いやいや今夜は100円皿ばかりを狙って好きなものを食べようと考えました。

 まずは、パリっと天然まぐろたたき身と真鱈白子の軍艦巻き2種と、オニオンサーモン。

 第2弾は、かにみそ軍艦、びん長まぐろ、柚子塩えんがわ。

 もっといけるぞと、第3弾は寒ぶり、いか、うなぎ。

 寒ぶりがおいしかったし、えんがわもとろりとして美味。まぐろたたき軍艦は初。びん長は少ししょぼかったかな。

sushiro-kita2 201801

 都合9皿で972円。豪華7貫盛りよりもうちわの金額で18貫も食べてしまった。
 ふつうネタばかりだけど、こういうセレクトのほうが自分にとっての満足度はずっと高いのでした。

 タッチパネルを見上げながらいい齢の男が一人悩むという構図も、考えてみればおかしいよな。
 また、あちこちでメロディが鳴り、間もなく注文品が来るぞと機械音で知らされている客たちというのも同様かもね。

sushiro-kita3 201801
fukura 201801

 およそ4年ぶりに「そば処ふくら」へ。
 ここのラーメンは熱々なので有名で、これまでに中華そばとみそラーメンを食べています。
 それらは極めておいしく再度食べたいのだけど、別のものはどうだろうと思い、今回は五目ラーメン800円にしてみました。

 塩仕立てのやさしい味。
 白菜がたっぷり入っていてうれしい。そのあたりにヘルシー志向も見て取られ、女性の好みによく合うかもしれません。今の季節こそ白菜は豊富なのだろうけど、夏場もこの調子で行くのでしょうか。そう思うと夏の五目ラーメンの佇まいも見てみたくなります。

 大きめの海老の赤、ゆで卵の黄色、白肌にピンクのナルト、ほうれん草の緑などがいい彩りを添えています。大きな椎茸も入っています。メンマもちゃんと。
 白っぽくて黄色い中華麺は、中太の存在感ともっちりとした食感を兼備しています。そしてこの麺に、この店特有のスープの油分で光沢がつき、啜った感じはつるりとしてとても美味です。

 いつも思うのだけど、ここのラーメン類はとてもいいです。かつ丼800円なんかもどうなのだろうな。本来は蕎麦屋なのでしょうが。
kimura 201801

 蔵王駅方面の片谷地、旧羽州街道沿いにある蕎麦店「きむら」へ初めて行きました。
 「きむら」の「き」は「七」を3つ重ねた旧漢字を当てるのが本当のようです。
 ここにはかつて「らうめん専科 けん」という店がありました。そこには、長男が生まれたての頃だからかなり前に一度入った記憶があり、この建物に入るのはそれ以来となります。内装がすっかりリノベートされているので、まるっきり別の店のように感じます。

 温かいかけ系でと考えて、鴨なんばん850円。
 過去に鴨南蛮そばを注文した記憶はほとんどなく、食べるのはいつ以来なのだろうか。

 鴨南蛮というと、ネギはぶつ切りの焦げがついたものというイメージがありますが、ここの場合は生の白髪ネギです。しゃっきりとした食感があって、それもまたよしです。
 つゆは、そばのオーソドックスを醸し出しており、鰹や昆布のダシ風味と相俟って醤油の香がとてもいい感じです。
 鴨肉は7つ入っていましたが、縁の脂身が少なめだからなのか、その量ほどには鴨の風味が立ち上がってきません。もっと鴨肉らしいコクがあってもいいのではないかと思いました。

 蕎麦は、県産「ゆきちから」を使った手打ちで、太さがあり美味。このようないい蕎麦ならば「もり」系で食べるべきだったかもしれません。
 平日はミニ丼が280円で付けられるようなので、再訪時はもりとミニ丼でいきましょうか。かつ丼の単品750円というのもいいかもしれません。

marutake 201801

 上山市金生東、R13沿いの「熱烈中華○武」をほぼ3年ぶりに再訪しました。
 初訪時は五目餡かけ焼きそばを食べ、かなりハイレベルの五目焼きそばで、値段設定が高めかなという先入観はすぐさま吹っ飛んだ記憶があります。

 今回は、酸辣湯麺890+税=961円を。
 ふくらみをもったどんぶりになみなみと注がれたスープ。爽やかな酸味があり、美味。濃厚というかけっこうなとろみがあり、もやし、ニラのほかに短冊形にカットした豚肉、豆腐、シイタケがたっぷり入っています。
 このスープを残すのは惜しいので、噴き出る汗をぬぐいながら全部いただきましたが、なにせこの量。空腹は十分に満たされて余りがあるほど。このスープならごはんを投入して食べてもおいしいだろうと思うものの、そうしたなら完食するのは無理だったでしょう。大盛りいらずのボリュームでした。

 激混みのため何食かをまとめて作っていたので、中の麺が団子状態だったのが残念。
 量が多いうえにしっかり熱いために客の回転がよくなく、店員は複数人いても料理人が一人のため処理スピードが上がらないようです。
 しかし、とてもいいものを提供する中華料理店なので、近いうちに「四川風麻婆豆腐かけ御飯」あたりを食べに行こうかと思います。
tamagoya 201801

 五十鈴にある「まんぷく亭」を目指したところ、体調不良につき臨時休業とのことなので、近くの「玉子そば屋(そば処玉子屋)」に入りました。ほぼ6年ぶり、2回目です。

 この値段ならば期待できるのではないかと、かつ丼900円をセレクト。
 ほほぉ、いいですねぇ。豆腐となめこの味噌汁、葉野菜の胡麻和え、存在感豊かな2種の漬物が添えられ、立派です。

 陶器の蓋をかぱりと取り去れば、湯気とともにどんとしたカツ煮の雄姿が目に飛び込んできます。
 これまで経験してきたカツ丼の中でもいい位置にくる分厚い肉。赤身は脂肪が少ない柔らかいものでヘルシー感があり、一方で少ない脂身の部分が豚肉の旨みをしっかり出しています。衣の一部にカリリ感が残っていていい食感です。
 カツの下のタマネギも多めなので、具の比率が高くなっています。割下の味も甘すぎず辛すぎずでとてもしっくりきています。
 このほか食後にコーヒーが付きます。

 前回はセットものがミニチュアっぽくてがっかりした記憶がありますが、今回の単品はボリュームもあり、期待どおりの一食となりました。
 何人かの客人かが注文していたもりげそ天蕎麦800円は、せいろが2段重ねのうえ、天ぷらや薬味が多くておいしそう。これもいずれ食べてみたいと思います。
 フロア担当のおばさんが、いろいろな意味でユニークです。
futaba 201801

 日曜出勤の外仕事。昼過ぎに終わり、蕎麦でも手繰ろうかと、寒河江市高屋の寒河江街道から少し東に入ったところにある「そば処双葉」に入ってみました。
 店の大将と相談して、2人前分の板そば1,030円を注文。

 想定以上にいい蕎麦にめぐりあえました。
 手打ちの荒挽きの二八で、細切り。心持ちざらりとした喉越しが絶妙で、追いかけてくる蕎麦の香りも良好。
 間口の広いそば猪口なので、そばつゆをたっぷり注いだところに蕎麦を泳がせることができます。手繰った蕎麦の尻尾のほうをつゆにちょちょいとつけるだけ――なんて馬鹿々々しく、時にはちょちょいもいいし、時には泳がせてと、思いのままに食べられるようにするのが客本位というもの。
 蕎麦にわさびを添え、適度につゆに浸して啜れば、2人前も何のその、箸が止まらずあっという間に完食です。

 味の角がとれた万人向きのそばつゆ、多めの刻みネギ、随意にと添えられたおろし大根、しんなりとした菜っ葉煮。どれをとってもスバラシイ。

 朱塗り木製立方体の蕎麦湯入れから注いだ食後の蕎麦湯も、こっくりとした濃いところでこれまた秀逸。思わず2杯、いってしまいます。
 この蕎麦屋は大当たり。朝食なしの遅い昼食で空腹だったということもあるのかな。いや、それだけではあるまい。
 再訪決定です!

midoritei 201801

 西川町間沢の「美どり亭」を2年2カ月ぶりに再訪。
 ラーメン類の味噌味から納豆ラーメン770円をチョイスしました。

 煮出し法をとっていない味噌ラーメンで、あとがけのブシ粉が効いたつくり。オーソドックスとは言えないかもしれないけれども、この店なりの味ということなのでしょう。

 納豆は挽き割りの後乗せタイプで、けっこうな量が投入されています。それがふつうの味噌ラーメンプラスわずか20円。
 チャーシューが入っていませんが、もしかしたらそのあたりと相殺されているのでしょうか。
 刻みネギとメンマのほかにはワカメがトッピング。炒めた野菜は入っていず、このあたりもユニークです。
 真ん中に写っている豆腐のようなものは、電灯光の反射ですね。
 あとで初訪時に食べた味噌ラーメンの画像を見て確かめると、やはりプラス納豆、マイナスチャーシューとコーンのようでした。

 寒河江市の安孫子製麺所の業務用生麺を使っており、少し細めの麺。これを軽く茹でて硬め仕立てにしての提供です。
 これをよくふぅふぅして、納豆とともにずずーっと音をたてて啜るのがとても楽しい。

 網目状のレンゲがついているのが親切。これを使ってスープに散開した大量の納豆をきれいに掬って食べ、満足のゴチソウサマ。

shoryutei 201801

 夜に、清住町の「中華料理翔竜亭」を6年8カ月ぶりに再訪しました。
 五目チャーハン680円。

 刻んだチャーシュー、ネギ、そして卵の定番3種のほかに細切りにしたタケノコとシイタケが入っています。これが「五目」というわけでしょうか。カニ風味の蒲鉾(?)がトッピングされています。
 シイタケの下味かもしれませんが、どこかにほのかな発酵香が感じられるのがユニークです。
 塩味は薄め。少し足りないかなぁと思い、卓上の醤油を垂らして香りづけをしたらぐっと味がよくなったように思えました。
 中華スープも薄味。おみ漬けだって塩辛くありません。つまり意識的に塩分を抑えていることは疑いなく、日常的に食べてもよさそうな家庭的なつくりです。

 店のおばさんが元気。丁寧過ぎると感じないでもないですが、それも店のアトラクションだと考えれば楽しいものです。
 ネックは、油分を含んだ店内の空気。その時間帯に揚げ、炒め、焼きと調理が続いたためかもしれませんが、もう少し換気がよければさらに印象がアップしたと思います。
ebisu 201801

 蔵王成沢地内、R13沿いの、惣菜屋~定食屋の「がっつ亭」~蕎麦屋の「蔵味庵(ザミアン)」と変遷を続けてきた建物にできた「お食事処恵比寿」に行ってきました。
 ラーメン類と中華定食がメインでしょうか。ヒレカツ定食もあります。

 酢豚定食850円。
 注文をとりに来た女性の日本語は中国人風。でもここは台湾人の中華料理店ではなく、「お食事処」です。

 なかなかゴージャス。
 酢豚は、具のほとんどが肉。これは鶏胸肉かと勘違いするぐらいに脂肪分の少ない肉質のものですが、とにかくすごい肉量です。甘酸っぱい酢豚特有の味と香りが強い餡がおいしいです。
 ごはんは県産ブランド米を使っているとのことで、味もよくたっぷり。
 味噌汁は、厚みのある立派な油揚げが目を引くおいしいもので、中華料理店のレベルを凌駕しています。

 副菜4品も、大根の煮物と漬物、マカロニサラダに餡子の白玉と見事。
 さらにフルーツ(缶詰)のデザート付き。
 材料はそれなりかもしれませんが、一定の質感を維持しつつ量もたっぷりだし、酢豚定食をこの安価で提供しようという心意気はしっかりと受け止めたいと思います。十分納得です。
ouran 201801

 上山市石崎の中華料理店「樓蘭(オウラン)」を3年10カ月ぶりに再訪しました。
 前回は秀逸な古老肉白飯(スブタ定食)を食べたので、今回は麺を食べてみようと思って。

 29番まである「麺の部」メニューの中から暁汁麺850円をセレクト。「チャオジミエヌ」のルビと、「塩味の野菜あんかけチャンポン」とのカッコ書きが添えられていました。
 店のおばさんは「ちゃんぽん~!」と厨房につないでいました。

 絶妙なとろみをもつ塩味仕立てのあんの中には、白菜を中心にして長葱、ピーマン、ニンジンなどの野菜のほか、タケノコ、キクラゲ、豚肉、ロースハム、ナルトの乱切り、ぎんなん、うずらの卵などが入っています。ぎんなん5~6個というのがすごいです。
 その下には、けっこうな太さのある色白なストレート麺。懸命に息を吹きかけ冷まして口に放り込むのですが、それでも熱くてハフハフと。この麺、店のオリジナリティが感じられるし、デキも大衆中華料理店のレベルではありません。

 あんの量があるのでけっこう腹が膨れるし、熱さにやられて中盤頃から汗が止めどなく噴き出してきます。
 キムチ、赤かぶ、タクアンの漬物3種も美しいし、食後の満足度にはとても高いものがありました。
 途中から登場した店の年配のおばさんの話し声が相変わらず気になるところではあるけれども、いい店です、この店。

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