2022.12.01
川芳そば屋のラーメン(上山市)
上山市二日町の「川芳そば屋」を9年2か月ぶりに再訪しました。
ラーメンの大盛り、650+200円。
大盛り200円増しは一見豪気のように思えますが、麺量は2玉になるようで、そういうことであればバカ高いという範疇には入らないでしょう。
その麺は自家製手もみを謳う細麺で、色がくすんだ小麦色、つまりは漂白剤の使用を抑えているということであって、その素朴な風味は米沢ラーメンに相通じると思う。喉越しがとてもよく、2玉とはいってもおいしく啜っているうちにどんどん減っていきます。
これ、少し前に食べた同市十日町の「さかえやそばや(そば処さかえや)」中華麺とよく似ています。ということは、これが「かみのやまラーメンもへず会」会員店として行き着くひとつのかたちなのかもしれません。
スープは、あっさりかつシンプルで、これはさかえやと異なるところ。コクが足りないと思い卓上のホワイトペッパーを多用しましたが、自分にはそれでもあっさりに感じました。(笑)
チャーシューも柔らかかつ美味だし、全体としてナイスなラーメン。
つれあいの食べていた味噌ラーメン850円のほうは野菜炒めがたっぷりで、ラードのコクがありそうでした。
850×2(人)×0.7=1,190円也。
高齢の御夫婦二人での切り盛りで、これからも元気で続けてほしいと思ったところです。
2022.12.02
五十番食堂のAランチ(上山市)
この日も上山攻めは続き、矢来の「五十番食堂」を、1年10か月ぶりに3訪しました。
ねらったのはカレーライス630円もしくはカツカレー780円だったのですが、店内にカレー類休止中の貼り紙があり、にわかに困惑。
ラーメンとミニ日替わり丼がセットになるAランチ850円の、今日の丼は何になるのか尋ねたところ、この店お得意のスタミナ丼だというので、それに決定しました。
ラーメンは、プリッとした中太麺がかなり美味で、しっかり一人前。ちょっぴり塩辛めですがスープのコクも深く、大衆食堂の中華そばとしての王道を行く申し分のないタイプです。
ミニ・スタミナ丼は、甘辛いタレでの味付けが施された豚肉と、その下に千切り大根などの野菜が少々。量的にもほどほどで、これもいい塩梅です。
つれあいが注文して食べ切れなかった、680円にしてはかなりデキのいい唐揚げ定食の唐揚げ1個がこちらにまわってきたのも食べて、充実したランチになりました。
満足。次回は再度カレーを狙ってみたいと思います。
2022.12.03
MARU食堂の日替りカレー(山形市)
昨日食べ損ねたカレーライスが食べたいと思い、今季初めて小雪が降る中を運転して、北町の「MARU食堂」を再訪しました。日替わりカレーの設定がある店で、ここは半年ぶりになります。
この日の日替わりカレーは、エビカレー780円。これだこれだ。
同料金でライス大盛りが選択でき、ドリンクバー付き。今日はジンジャーエールって気分だな。
海老のフリッター7~8個が、タルタルソースや千切りキャベツとともにトッピング。福神漬は別添えになっています。
塩分が控えめかなと感じたカレーはスパイスがしっかり効いていて、大盛りメシに負けないぐらいの量があるところが白眉。これなら男は大盛りでいくべきでしょう。ふっくらとしたライスの炊き具合にも不満はありません。
ときどき口に放り込む海老もアクセントとなっておいしい。
カレーの価値は、それなりの量があり、ルーの不足を感じずに、おいしく腹が満たされることで、判断されるべきものだと思っていて、このボリュームとクオリティでドリンクバーまで付いてこの価格なら、その面からは御の字でしょう。
2022.12.06
harappa soba&caffeの肉そば+きのこおこわ(上山市)
ここのバジルそばを食べたいというつれあいとともに、上山駅前の「harappa soba&caffe(はらっぱ)」)を1年8か月ぶりに再訪しました。
自分は一度バジルそばを賞味しているので、今回は肉そば(温)にきのこおこわを添えてみました。780+200円。前回訪問時以降、値上げをしていない模様です。
「鶏の旨味をしっかり効かせたスープが自慢の一品です。じっくり煮込んだ歯ごたえのある親鶏チャーシューをたっぷりトッピング♪」と紹介されている肉そばは、こう書かれていれば当然河北系の肉そばをイメージしますが、実際はそうではありません。
そばつゆに鶏油はあしらわれず、肉そば独特の甘みもないふつうのそばつゆで、上記惹句の前段はあまり正しくありません。
また、親鶏肉は歯応えこそあるもののぴらぴらとしたもので物足りず、たっぷり感もなく、後段もあまり正しくありません。
温かいほうで注文したので、駅の立ち食いそばのつゆとの大きな違いは見出せませんでした。
うーむと唸りつつおこわに移行したところ、意外にもこれが質・量ともに絶品で、今度はヨロコビのあまり再度唸ってしまったところ。きのこ満載で、もち米がふっくら、味わいもスバラシイ。
前半早々に失点して暗雲漂ったものの、後半にたて続けにゴールを決めて逆転勝利した森保“ミラクル”ジャパンのスペイン戦のようでした。ブラボー!
ココの店、調理・配膳・会計のすべてにスピード感がないのが最大のウィークポイントでしょう。
2022.12.07
そば処やぶいちの味噌ラーメン(上山市)
ちょうど3年ぶりに河崎の「そば処やぶいち」に入店して、12月から始まった冬季限定の味噌ラーメン950円を食べました。
運ばれてきた味噌ラーメンは、予想に反してニンニクの香りとラードのバタ臭さが突出していて、もうこの段階でこれはゼッタイうまいと確信することができるシロモノです。
スープを啜ると、香りどおりのつくりですが、その一方で味噌の濃さや塩分の強さが抑えられていて、味わいはだいぶマイルドです。
煮炒めた豚バラ肉入り野菜もたっぷりかつシャッキリで、とてもいい仕上がり。麺は、米沢よりも山形に寄った中太麺です。
ナイスな味噌ラーメン。冬季以外もぜひ提供してほしい。
ここは蕎麦屋なのだけど、肝心の蕎麦は抹茶入りのものしかありません。こだわることも大事でしょうが、山形のおいしい蕎麦には変わったものは練り込まないほうがよいと考えているので、自分としてはここの蕎麦はパスです。
会計は現金のみというのも、観光客もやってくる上質店としてはもう時代に合いません。
2022.12.08
中国料理新華楼の本日のランチA(上山市)
料金の30%が還元される上山市のキャッシュレスキャンペーンが12月いっぱいで終わるので、今のうちにと上山市内参加飲食店のローラー作戦を続行中。
この日は二日町の「中国料理新華楼」にしました。1年4か月ぶりです。
各種定食の中から選ぼうと思っていたところ、本日のランチはAが八宝菜680円で、ライス、サラダ、漬物、スープ、杏仁豆腐がつき、通常800円のものと同じであるとのこと。だったらそれだと即決です。(笑)
同行のつれあいは、通常800円の酢豚定食にミニ味噌ラーメンが加わった「C」800円をオーダーしました(ライスは小、スープはなしとなる)。これもお得。
これら2種類のセットを二人でやり取りしながら楽しく食べて、1,480円。しかも3割引きでほぼ千円! それって一人分の料金にも満たないのではないか。
いずれも材料がほどほどフレッシュだし、使用米がやや劣る点を除けば並ぶ料理の品々にはどこにも手抜きらしいところが見出せず、しかも店内は台湾料理店としては異例ともいえる程度に小ぎれいです。
台湾系中華料理店の力強さにはまったくもって驚かされます。独立店も全国展開のチェーン店も、ぼーっとしているとそのうち彼らに駆逐されてしまうかもしれません。
2022.12.09
手打ちそばたから亭のもり大盛(上山市)
金生東の「手打ちそばたから亭」を訪れたのは、おそらく2014年以来のことです。あのときは東京からやってきたやんごとなきお客様をお連れしての、いわゆる業務上の接待での利用でした。しかし再訪となる今回は自前だぞ。3割還元されるキャンペーンでの利用だけど。
天然水で打った二八そばの、もり大盛1,000円。
細打ちの上品なもので、キリリと冷されていておいしい。はじめは山葵、後半は七味で賞味しました。
通常のもりそばが750円、おかわり用の「もういっちょもり」が500円なので、おそらく1.5人分だろうと思いますが、普通盛りでは足りず、この程度であれば必要十分な量です。
この店、いい蕎麦を提供しているけれども、自分にとってはややアッパーグレードで、これに野菜天650円を付ければたちまち値段がはね上がります。ゲソ天なんていう庶民の天ぷらはメニューにありません。薬味の揚げ玉は150円します。
となると、日常的に利用するにはややハードルが高く、やはり接待向きかもしれません。
2022.12.10
かつや山形大野目店のカツカレー(竹)(山形市)
6か月ぶりに浜崎の「かつや山形大野目店」へ。
昨日から、4日間限定の年末感謝祭というのをやっていて、通常913円のカツカレー(竹)が605円だというので、それを食べに行きました。
おおっ、見栄え良し! これ一皿で腹が満たされること間違いなしと見えます。では、卓から大根のつぼ漬をとり分け、からしの小袋とごまドレッシングも使おう。ついでのカツにソースも少々。
「竹」は120gのロースカツを使っているので「梅」(80g)よりも食べ応えがある上に、ライスもルーも不足感がなく、みみっちい感じはどこにもありません。ルーの味わいも洗練されています。
自己判断としては、これが913円だというならば、759円の「梅」のほうで我慢するし、それがリーズナブルだと思うけれども、605円ならダ~ンゼンお得で大満足です。
2022.12.11
麺 The Beastの家 The Beast(天童市)
天童市北目の「やまがた屋」の跡で今年9月にオープンした「麺 The Beast」を初訪問してみました。
券売機の「緊急クエストB」のボタンを押して、家 The Beastの大、900円にしてみました。
久しぶりに食べる家系ラーメン。大の麺量220gは格別多いわけではないけれども、強制で(笑)ライスが付いていますから、不足感はありません。並の160gだとちょい足りないかもしれません。
配膳時ににんにくを入れるか訊かれたので、オフコースと返します。
どんぶり内を見ると、横浜家系らしく大判の海苔2枚とほうれん草があしらわれているところはマルですが、チャーシューはたくさん載っているように見えるけれども小さくて薄く、メンマは1本もなしと、寂しい。玉子などの各種トッピングはそれぞれ100円出して追加してねということでしょうが、じゃあ何、ライスが100円だとすれば、このラーメンはおよそ800円なの? Ummmm……。
ちょっと期待が大き過ぎたかなぁ。
でもまあ、にんにくのビンビン効いた豚骨こってり塩味キリリのスープにライスを落として食べて、いちおう納得です。
2022.12.12
龍園のマーボーらーめんぎょうざセット(天童市)
しばらくご無沙汰していた天童市奈良沢の「龍園」の餃子が食べたくなって、7年4か月ぶりに店を訪れました。
以前食べたチャーハンや今回狙っていた焼きそばなどの炒め物系はやめたらしく、メニューから消えていたので、マーボーらーめんぎょうざセット1,000円をチョイスしました。
注文品はできた順から配膳されるしきたりのようで、まずはマーボーらーめんから。
豆腐や挽肉の量はさほどではありませんが、麻婆あんのデキはよく、絶妙のとろみがあっておいしい、熱い! 醤油味のスープの上に麻婆豆腐をかけるのではなく、いわゆる「全とろ」仕立てのスープになっていて、どこまで食べ進めても麻婆です。これ、いい!
メインイベンターの焼き餃子は少し経ってから登場。これこれ、これですよ。ふっくらした仕上がりで、焼き、大きさ、味とどこをとっても秀逸の極み。単品だと380円ですが、どう見ても500円以上の価値があり、首都圏の駅前町中華なら600円と言われても食べればそうかと納得してしまうような充実度です。
マーボーらーめんだってふつう620円では食べられません。餃子定食なら600円。
いまどきラーメン1杯が800円もするようなご時世、この価格帯で頑張っているこの店を、自分としてももっと評価し直すべきだと思ったところです。
2022.12.13
ステイインカフェのAランチ(山形市)
七日町に出かける用向きがあり、昼前に終了。お目当ての蕎麦屋が営業をサボっていたので、通りかかった「ステイインカフェ」を初訪問してみました。旧ナナ・ビーンズ、現在はホテルステイイン七日町になっている建物の1階奥にあります。
入口にあったディスプレイに、この日のAランチ850円は海老のトマト炒飯とチキン竜田揚げとあり、ワンプレートの盛り付けが華やかに見えます。よしよし、これだな。
炒飯とはいいながら、出来栄えは洋食のピラフ風。さらりとした炒め感ではなくややウェッティで重たい仕上がりだけれども、トマト風味があり、むきエビが数個入っていておいしい。チキン竜田のほうは揚げ具合のからりとしたものが3個あり、齧ればジューシーでこれもおいしい。
フレンチドレッシングの生野菜もフレッシュだし、ワカメスープもいい塩梅。ドリンク(野菜ジュースをチョイス)も付く充実度でこの価格なら、十分にオッケーな内容だと思う。
12時前までですでに入店客は十数名あり、この界隈では人気のようでした。
2022.12.14
居酒屋紀Sakuの日替り定食(上山市)
上山市の中心部と思われる二日町のめんごりあ交差点近くにランチの幟が立っているのを見つけていて、その店は「居酒屋紀Saku」という店であること、そして上山市のpaypay3割還元キャンペーンの参加店であることを知り、このたび初訪問してみました。
主は居酒屋のようですが、日曜を除く毎日昼営業していて、日替わりのランチが売りのようです。
この日の日替りランチ800円はソースかつ丼とのこと。注文時、ごはんの量はどうしますかと問われたので、少し多めにと返すと、じゃあ大盛りですねと。
でもって、やってきたのを見た段階でザワリと鳥肌。トンカツの下がごはんで膨らんでおり、こんなに食べられるかというほどのごはんの盛りにのっけから辟易状態となります。ダメだよ店員さん、自分のような年齢の者にこのような大盛りを持ってきちゃ。ちょっと多めどころじゃないでしょう。(苦笑)
……でも、おいしい。ご飯をたっぷりとかっ込みつつソースのついたトンカツを齧れば、減る速度は牛歩のようではあるけれども着実に減っていくのでアッタ。
しかしなぜ、トンカツに辛子って、こんなに合うのだろう。マヨをつけてもイケルし。油揚げとタマネギの味噌汁もおいしい。
自分にとって2.5食分くらいはあるであろう大量の食料を一度に摂取して満腹となった腹をさすりつつ、今月1か月分の献立表を撮影。つまりはもう、近いうちにまた来ようという気になっており、その時は献立を見て日を選ぼうという考えていたわけです。
この店、グッド!です。
2022.12.15
八千代食堂のラーメン&ミニカレーセット(上山市)
上山市二日町の「八千代食堂」を訪れたのは、11年5か月ぶり2回目。
初訪時はラーメン&ミニ天丼セットを750円で食べていたので、今回はラーメン&ミニカレーセット950円を注文してみました。だいぶ値上がりしたとはいえ、リーズナブルな料金です。
ラーメンは、かえしの醤油の香りと味がとてもよく、魚介風味を強めに効かせた出汁もスグレモノ。初訪時には「スープはあまり吟味されていないようで、醤油味が強すぎ。ダシは強調されていないので、醤油だなぁという印象」と感想を書いていましたが、今回改めて味わってみて、そのときよりもずっと自分好みでおいしい一杯だったと、よさを再認識したところです。
同料金で添えることができる天丼、カレー、炒飯から選ぶのであれば、自分の場合ほぼ天丼にいきますが、ここのカレーはブラック仕立てでエスニックな香りが強く、大衆食堂のカレーの範疇を超えている感じ。グリンピースが数個あしらわれるあたりにも惚れ惚れします。
ボリューム的には重すぎるようなことはなく、この程度なら食べ過ぎて身体を苛めているといううしろめたさを感じずに済みます。(笑)
納得のゴチソウサマ。
2022.12.16
さぶちゃんラーメンのみそラーメン(上山市)
1年5か月ぶりに、上山市石崎の「さぶちゃんラーメン」を4訪しました。
過去には中華そば、白みそ中華、冷やしラーメンを食べているので、今回はみそラーメン850円にしてみました。
いい色をした味噌スープは、しっかりとラードを効かせた香ばしい風味があり、味のふくよかさのうしろに甘みを湛えたなかなかデキのいいもので好感。蕎麦屋では出せないラーメン専門店の味噌ラーメンとしての風格があり、これはいい。
ややしんなりとするまで煮炒めた野菜類がどっかりと載せられていて、麺がなかなか見えてこないほど。炒める際に使ったチャーシューの端肉もごろごろと入っています。
麺は、味噌に合わせるものとしてはやや細仕立て。欲を言うなら、これにメンマが4~5本添えられていればなお嬉しかったでしょう。
同行者が注文した白みそ中華のやさしい味のスープとはベツモノで、ガツンとしたパンチ力がありました。どちらもおいしいけれども、個人的には白みそよりもみそがオススメです。辛味噌は不要。バターが合うと思います。
2022.12.17
魚料理大漁の海鮮丼(上山市)
上山市の3割還元キャンペーンが使えるうちにと、1年1か月ぶりに石崎の「魚料理大漁」で海鮮丼1350円を食べました。実質945円です。
山形のような内陸地域としてはオーソドックスなラインナップの海鮮丼。わが家いちばんの海鮮通で、つい数日前に神奈川県の三崎でまぐろ丼を食べてきたばかりのつれあいが言うには、この海鮮丼は特にまぐろがよく、自分の中では上位にくるものデアルとのこと。
彼女がそう言うのだからそうなのだろうと思って食べれば、おいしい。これが実質千円以下だと思うと、なおおいしい。(笑) 「魚料理」を冠して営業している店の矜持すら感じられます。
ごはんはやや少量ですが、小皿の新鮮なおみ漬や、煮汁が染みて飴色になった大根ときのこの煮物がおいしい。
豆腐の味噌汁は塩辛めで、海鮮丼にはあら汁かお澄ましが合うのではないかと思ったところです。
2022.12.18
続おそばにのなめこおろしそば+ミニ牛丼(山形市)
幸町の「続おそばに」を1年9か月ぶりに再訪しました。
初訪時は冷たい肉そばの大盛り+ミニ牛丼を700+100円で食べたのを覚えています。
しかし今回は、注文したなめこおろしそばとミニ牛丼がそれぞれ50円値上がりの750+150円で、ウリだった蕎麦全品大盛り無料は廃止。つまり自分標準でいえば、蕎麦と牛丼の値上がり分と大盛り有料化で実質200円の値上がりとなっていて、かつての割安感はすっかり影を潜めてしまいました。極めて残念です。
なめこおろしそばは、なめこのとろみの中に蕎麦の実が含まれているところが目を惹きますが、つゆや蕎麦の味わいとしては素朴な感じです。
値上げしたとはいえミニ牛丼150円は割安感がありますが、味の濃さ、コク、脂質のどこをとってもあっさりとしたもので、牛丼本来の迫力は感じられません。
こうなると、飯田西の「きのくにや」の肉そば(冷)ミニ丼セット850円のお得感が俄然クローズアップされてきます。
2022.12.20
みそのそばやのゲソ天せいろ(上山市)
上山市石崎の「みそのそばや」を2年7か月ぶりに3訪しました。
過去にはラーメンとみそラーメンを食べているので、このたびはゲソ天せいろの大盛り900+100円をチョイス。
純手打ちの二八だという蕎麦は細打ちでなかなかに美味。大盛りがプラス100円で食べられるのもうれしい点の一つです。ひょうたん型の器が印象的。
足りないときにどうぞと添えられた蕎麦徳利のつゆは、蕎麦湯をいただくときに使います。きりっと冷えた蕎麦をたぐったあとに飲む蕎麦湯は、蕎麦喰いにとって大きな愉楽の一つ。とろりとした蕎麦湯はとてもおいしかったので、おばさんにお願いしておかわりをもらい、猪口で3杯。冷えた身体がしっかり温まり、額にうっすら汗が滲んできました。
おいしかった。蕎麦屋のラーメンもいいけれども、蕎麦屋の蕎麦にも目覚め始めている今日この頃です。
2022.12.21
長好亭みさきのソースカツ丼(上山市)
1年ぶりに上山市美咲町の「長好亭みさき」を3訪しました。
ウェブでメニューをチェックして、生姜焼き定食かカツ丼にしようと思ったところ、近頃になってメニューを変えたようでそれらはなく、しばし考えてソースカツ丼950円にしてみました。
いまどきかつやなら572円で十分に納得して食べられるソースカツ丼が、こちらでは950円とは豪気。もしもかつやと同程度のものが出てきたらがっかりだよナと思いながら待っていると、ナヌー! 思わずニヤリとしてしまう立派なものが運ばれてきました。
このカツ、でかっ! 想定の倍の面積はあるでしょ。齧ってみればカリリとした揚がり具合でスバラシイ。中の肉の厚さはさほどではないけれども、この衣と相俟って、ソースカツ丼にはふさわしいとんかつだと思う。
ごはんの上に千切りキャベツを載せて、ここでいったんソース。そこにバカデカのとんかつを載せたら再度ソースというダブルソース仕立てになっていて、このとんかつのボリュームと味の濃厚さに対するごはんの比率は圧倒的に低いという印象です。しかしながらこれはとんかつがデカすぎるために生じるアンバランスであって、全体の量としては、1.5人前近くはありそうです。
あまりにも多いので、ラーメンを注文して麺が少ないと感想を漏らしていたつれあいにカツ2切れを供与。それでも十分な満足度が得られ、やや油酔い気味となりました。
価格に合った充実度と、それに伴う満足度。上山の飲食店で食べるトンカツはどこもデカいという法則性を発見しました。
2022.12.22
こうじ屋の肉そば(山形市)
山形ビッグウイングで5回目のコロナワクチン接種を終えた11時、そのすぐ近く、開店直後の「こうじ屋」で昼食をとりました。2か月ぶりの訪問です。
過去にはうまにぼしの醤油と味噌、油ラーメンを食べていますが、ここのもう一つのウリの蕎麦類が未食になっていたので、今回は肉そば大(冷)880円にしました。
普通盛りの料金プラス100円の「大」のボリュームはかなり多く、危険領域に入るレベル。しっかり冷やされた蕎麦のエッジがきりっと立っていて、なかなか美味。
スープは甘めの仕上がりで、味の濃さと脂質の度合いが抑えられたとてもいい口当たりです。
十分「親鶏」している硬めのコリコリ肉や、好きな時に投入できるよう揚げ玉が別皿で供される気遣いもマル。
この店には「先着サービス」というのがあって、開店直後の入店者の何人かにはミニ焼豚丼か半ライスが無料で付けられるということなので、ミニ焼豚丼(通常280円)をもらいました。
大盛り肉そばと相俟って、十分に腹が膨れました。質・量ともにお得感が高い店だと思いました。
2022.12.23
山椒そばやのチャーシューメン(上山市)
ここのラーメンをもう一度食べたいというつれあいの強いリクエストに応えて、半年ぶりに葉山の「山椒そばや」を訪問しました。開店直後なのに駐車場はほぼ満杯。数分後には入店待ちの列もできていました。
ここならコレの、チャーシューメンの大盛り850+100円。
相変わらず黄金色のスープが美味。モモ肉のパサ系6枚のチャーシューは脂が少ないので胸やけがせずにおいしく食べられます。
縮れの少ない細麺は、米沢ラーメンの手もみ縮れとは食感がベツモノだけれども、喉の通りは米沢同様に極めてよし。素朴ではあるけれどもおいしい麺です。大盛りにすると量は2玉なのかもしれず、たっぷり食べた気になれます。
だいぶ値上がりしたけれども、味は確か。不定休で休みがちなところが気になりますが、この味をこれからも守り続けてほしいと思います。