Final Cut Proユーザガイド
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Final Cut ProからAppleデバイスに共有する
プロジェクトをiPhone、iPad、iPodなどのAppleデバイスに書き出したり、Apple TVを使ってホーム・シアター・システムで再生したりするには、プロジェクトをApple TV Appに送信する必要があります。(macOS Mojave 10.14を使用している場合は、プロジェクトをiTunesに送信します。)
要件に応じて、デフォルト書き出し設定を使用したり設定値をカスタマイズしたりできます。設定のカスタマイズ方法について詳しくは、Final Cut Proで共有の出力先を作成するおよびFinal Cut Proの共有項目のメタデータを変更するを参照してください。
Final Cut Proで、以下のいずれかの操作を行います:
ブラウザで、1つまたは複数のプロジェクトまたはクリップを選択します。
注記:バッチ共有では、プロジェクトとクリップを混在させることはできません。プロジェクトのみまたはクリップのみを選択する必要があります。Final Cut Proのバッチ共有を参照してください。
ブラウザで、1つまたは複数のクリップ内の範囲を選択します。
Final Cut Proのブラウザで複数の範囲を設定するを参照してください。
注記:プロジェクトの一部のみを共有するには、範囲選択を行う必要があります。クリップを選択するだけでは不十分です。IキーとOキーを使用して範囲の開始点と終了点を設定できます。
プロキシメディアを使用して再生するように設定されたプロジェクトを共有する場合は、タイムラインで開いた後、ビューアの右上隅にある「表示」ポップアップメニューをクリックして、「最適化/オリジナル」を選択します。
これにより、最高品質でファイルが書き出されることが保証されます。この設定を選択すると、最適化されたメディアを使用して共有ファイルが作成されます。最適化されたメディアがない場合は、元のメディアが使用されます。最適化されたメディアおよびプロキシメディアについて詳しくは、Final Cut Proの再生品質を制御するを参照してください。
以下のいずれかを実行します:
「ファイル」>「共有」と選択して、サブメニューから「Appleデバイス」出力先を選択します。
ツールバーの「共有」ボタンをクリックして、「Appleデバイス」出力先をクリックします。
「共有」ウインドウの「情報」パネルが開き、左側にビデオイメージ、右側にプロジェクトの情報が表示されます。ビデオをスキミングするには、イメージの上でポインタを動かします。
注記:バッチ共有する(複数の項目を書き出す)場合は、イメージの代わりに、書き出す項目のリストが表示されます。
プロジェクトまたはクリップのタイトルや説明などの属性を変更するには、該当するフィールドに情報を入力します。
Final Cut Proの共有項目のメタデータを変更するを参照してください。プロジェクトまたはクリップに関連付けられたすべての属性が出力ファイルに含まれます。
重要:タイトルフィールドには、デフォルトでプロジェクト名またはクリップ名が表示されます。タイトルを変更しても、プロジェクト名またはクリップ名は変更されません。書き出すファイルにはそれらの名前が使用されます。
書き出すファイルのフォーマットや解像度などの設定を変更するには、「共有」ウインドウの上部にある「設定」をクリックして、変更を行います。
各設定について詳しくは、Final Cut Proの「ファイルを書き出す」の出力先を参照してください。
出力先の設定を変更すると、変更内容がその出力先のデフォルト設定として保存されます。Final Cut Proの「出力先」環境設定の概要を参照してください。
注記:Dolby Vision 8.4はHDRコンテンツをAppleデバイス用に最適化するために設計されたフォーマットです。このAppleのサポート記事を参照してください。
出力メディアファイルをApple TVライブラリに追加するには、「設定」パネルの「操作」ポップアップメニューをクリックして、「TVに追加」セクションで「ホームビデオ」を選択します。
出力メディアファイルに含まれるトラックを確認するには、「共有」ウインドウの上部にある「ロール」をクリックします。
「ロール」パネルに、出力メディアファイルのトラックと、各トラックに含まれるロールが表示されます。
書き出しにキャプションを含めるには、「共有」ウインドウの上部にある「ロール」をクリックして、以下のいずれかの操作を行います:
出力ビデオファイルにキャプションを埋め込む: 各ビデオトラックまたはファイルについて、青い「キャプション」ボタンをクリックしてから、「CEA-608を埋め込む」ポップアップメニューをクリックして言語バージョンを選択します。
キャプションを別個のファイルとして書き出す: 「キャプション」セクションで、書き出したいキャプションのフォーマットを選択し、「タイミング」ポップアップメニューをクリックしてオプションを選択します:
相対: キャプションの開始位置が、プロジェクトの開始位置を差し引いて計算されます。
絶対: プロジェクトの開始位置に関係なく、各キャプションの実際の開始位置が使用されます。
出力ビデオファイルにキャプションを焼き込む: 各ビデオトラックまたはファイルについて、青い「キャプション」ボタンをクリックしてから、「キャプションを焼き込む」ポップアップメニューをクリックして言語バージョンを選択します。
プロジェクトにキャプションを追加する方法について詳しくは、Final Cut Proのキャプションの概要およびFinal Cut Proでキャプションを作成するを参照してください。
書き出されるファイルを再生できるデバイスのリストを表示するには、右下隅にある互換性アイコンの上でポインタを動かします。
書き出されるファイルについて、フレームサイズやフレームレートなどの情報がウインドウの下部に表示されます。
プロジェクト、クリップ、または範囲を書き出す準備ができたら、「共有」をクリックします。
出力メディアファイルをApple TVライブラリに追加することを選択した場合は、Apple TV Appが開き(開いていなかった場合)、書き出したファイルが「ホームビデオ」カテゴリに表示されます。
トランスコード処理の進行状況は「バックグラウンドタスク」ウインドウで監視できます。ファイルのトランスコード中にFinal Cut Proで作業を続けることもできます。
トランスコード処理が完了すると、通知が表示されます。「共有」インスペクタで共有プロジェクトを表示したり探したりできます。Final Cut Proの共有項目の状況を表示するを参照してください。
注記:プロジェクトにチャプタマーカーを追加した場合、ディスク(DVDまたはBlu-rayディスク)を作成するか、MV4、QuickTime、またはMP4フォーマット(QuickTime Player、Appleデバイスでの再生用)に書き出すと、適切な位置にチャプタマーカーのサムネールが配置されます。Final Cut Proのチャプタマーカーを追加するを参照してください。