【詳報】ウクライナ侵攻27、6月21日~24日(日本時間)の動き
ロシアが攻勢を強めているウクライナ東部では、激しい戦闘が続いています。ロシア軍に大半を制圧された東部ルハンスク州の知事は、州内の戦況について「極めて厳しい」とSNSに投稿。専門家は、同州の主要都市セベロドネツクの市街戦でウクライナ軍が持ちこたえるか、ロシア軍が制圧を進めるかが、今後の戦いの行方を左右すると指摘しています。
(タイムスタンプは日本時間、括弧内は現地時間)
■■■6月24日(日本時間)■■■
20:20(ヘルソン14:20)
ロシア制圧地域で車が爆発、ロシア側の占領当局幹部が死亡
ロシア国営タス通信などは24日、ロシアの占領下にあるウクライナ南部ヘルソン州で、乗用車2台が爆破され、車に乗っていたロシアの占領当局幹部1人が死亡したと報じた。ロシア当局はテロと判断しているという。
死亡したのは「家族、青年、スポーツ部門」のトップとされる。爆発で付近の民間家屋の窓などにも大きな被害が出たという。
ロシア当局の調査では、爆発にはTNT火薬に換算すると最大300グラム規模の爆薬が使われたとみられるという。タス通信によると、ロシアの占領政策に変更はないという。
20:18(セベロドネツク24日14:18)
セベロドネツクからウクライナ軍が撤退開始、米CNN報じる
ウクライナ、ロシア両軍の激戦が続くウクライナ東部ルハンスク州の主要都市セベロドネツクをめぐり、米CNNは24日、ウクライナ軍が撤退を始めたと報じた。地元当局者がCNNに明らかにしたという。現地には多数の部隊がいるため、撤退完了までは数日かかる見通しだという。
CNNの取材に応じた地元軍当局の責任者、ロマン・ブラセンコ氏によると、セベロドネツクからの撤退は23日に始まった。ウクライナ軍が拠点としていた市内の化学工場「アゾト」の内部には568人の市民が残っているという。ブラセンコ氏は「(ロシア軍の)砲撃がやめばすぐ外に出られる」と述べたが、退避先はロシア側の占領地になるとの見通しを示した。
セベロドネツクでは5月中旬からロシア軍が攻勢を強め、その後、市内の大半を制圧。ウクライナ側の支配地域はアゾトの一帯に限られていた。
ラブロフ外相「EUはロシアとの戦争のためにNATOと連合」[18:49(モスクワ12:49)
ロシアのラブロフ外相は24日、訪問中のアゼルバイジャンでの同国外相との共同記者会見で、ウクライナとモルドバが欧州連合(EU)の新規加盟の候補国になったことについて問われ、「EUはロシアとの戦争のため、北大西洋条約機構(NATO)と現代の連合をつくっており、注視していく」と述べた。
ウクライナのEU加盟については、ロシアのプーチン大統領が17日の国際経済フォーラムで、「(EUは)軍事機構でなく経済同盟だ。何ら反対することはない」と黙認する考えを示していた。だが、ラブロフ氏もこれまではEUをロシアの脅威とはみなしていなかったとしながらも、「過去数年、ロシア嫌いの傾向を強めている」と語った。
ロシア国防省は24日、ウクライナ東部ルハンスク州の二つの町の周辺で、最大2千人のウクライナ部隊を包囲したと発表した。ヒルスケ、ゾロテの二つの町で、激戦地セベロドネツクから南約20キロの位置にある。ロシア軍はルハンスク州の完全制圧に向け、攻勢を強めている。
国防省によると、包囲されているウクライナ部隊の中には、最大で80人の外国人義勇兵も含まれるという。国防省のSNSは、ロシア軍が包囲網を狭めつつ、絶え間なく砲火を浴びせていると強調した。
■外国人傭兵を200人以上殺…
- 【解説】
6月24日、日本時間17:42(モスクワ時間11:42)に配信された<戦勝記念日に「軍国主義日本に対する勝利」の名称を追加法案 ロシア下院>というニュースは扱いは小さいですが、今後の日ロ関係にとって大きな意味を持ちます。 国際法的に第
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