ロシア軍がキーウなどへの攻撃に使ったとウクライナ側が主張し、「カミカゼ・ドローン」と呼ぶ、イラン製のドローンとはどのようなものか。
米軍事専門シンクタンク「海軍分析センター」顧問のサミュエル・ベンデット氏は「戦闘のために設計されたドローンで、長い距離を飛べる」と話す。
英国防省の分析によると、ロシアは遅くとも8月にはイラン製ドローンを戦場に導入した。その一つが「シャヘド136」と呼ばれる自爆型のドローンだ。米紙ニューヨーク・タイムズによると、三角形の翼を持ち、約36キロの弾頭を搭載し、車の荷台から発射できる。標的が現れるまで空中を旋回し、目標に向かって急降下して、衝突時に爆発する。
ベンデット氏によると、イラン製のドローンはサウジアラビアの石油施設やアラブ首長国連邦(UAE)のドバイの空港など、主に静止した標的に対して使われ、一定の効果を上げてきた。ウクライナ軍の部隊のように動き回る標的への有効性は未知数とみられていたが、今回、ロシアは民間施設など動かない標的への攻撃に使い、被害をもたらしたようだ。
ウクライナにはドローンを検…
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