ヒグマを捕獲したら、胃の中から干物 知床半島で起きた出来事の意味

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長谷川潤
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 北海道で、人間との距離が近づきつつあるヒグマ。その理由は、生息数の増加にとどまらない。象徴するような出来事がこの春、クマとの共存を進めてきた知床半島斜里町で起きた。

 4月4日、斜里町民向けの情報メール「ほっとメール@しゃり」に注意喚起のメールが送信された。

 「先日、ウトロで捕獲されたヒグマの胃の中から、干し魚の一部が見つかりました」

 町やヒグマの調査などにあたる知床財団によると、この時、捕殺されたヒグマは若いオスで、ホテルなどもある市街地に入り込んでいるところを発見された。半日以上かけて電気柵の外に追いやろうと試みたが、なかなか出て行かず、逆に宿泊施設などに近づいたため、射殺された。

人とクマ「互いのために想像力を」

 ヒグマは学習能力が高く、一…

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