マツタケ、アレルギーの任意表示から削除へ 直近の調査で症例なし
寺田実穂子
食物アレルギーを引き起こす食品を事業者の任意で表示する「推奨表示」の一つだったマツタケが、表示対象から外れる。河野太郎消費者相が16日の閣議後会見で、消費者庁に今年度中の対応を指示したと発表した。
推奨表示は現在20品目ある。推奨表示からの削除は、表示が義務の品目に移行したもの以外では、2001年の制度開始以来初めてとなる。
消費者庁はこのほど、追加と削除の際の考え方を整理した。削除候補となるのは、おおむね3年ごとに行う全国実態調査の直近4回の結果で、症例数で上位20品目に入っていないもの、及びショック症例数が極めて少数であるものに該当する品目とされた。マツタケは直近4回の全国実態調査で症例数がなかった。
追加の候補となっているマカダミアナッツは、今後流通実態などを調査して検討する。