日米韓首脳会談、各国の思惑交錯 中国の牽制狙う米、日本や韓国は…
西村圭史 ワシントン=清宮涼 ソウル=稲田清英
日米韓首脳は内政も含め様々な課題に直面しており、「歴史的」と位置づける首脳会談には、局面の打開を図ろうとするそれぞれの思惑がある。
日本は今回の会談を「岸田外交」の節目の一つと位置づける。外務省幹部は「岸田文雄首相が注力してきた米国、韓国それぞれとの二国間関係の強化が3カ国関係の強化に結びつく、歴史的な機会になる」と話す。
岸田首相はロシアによるウクライナ侵攻を踏まえ、「ウクライナは明日の東アジアかもしれない」と繰り返し訴えてきた。背景には、米中対立がさらに深刻化し、台湾有事になれば日本が巻き込まれかねないとの危機感がある。日米同盟を基軸に、韓国も加わる形で地域の抑止力・対処力を高めることが重要だとの意識は強い。
日本、外交成果アピールで政権浮揚の思惑も
昨年5月にバイデン米大統領…
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