第2回あこがれのピンクライトを浴びた時 麻実れい「私はアンドレだった」

有料記事麻実れい ターコが選んだ道だから

聞き手・河合真美江
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 《1970年に宝塚歌劇団に入団。大阪万博の年で、56期生は特別に多く70人で初舞台を踏んだ》

 入団1年目でファンの方がちょこちょこついて、舞台のお写真をいただけたんですね。ゴンちゃん(上月晃〈こうづきのぼる〉)の隣に私が写っていた。ゴンちゃんにはトップスターにしか当たらないピンクライトが当たっている。でも、私の顔は真っ暗け。ショックを受けました。

 私もピンクライトを浴びたい。衣装もお顔も髪も全部が美しく見えるんです。どうせ苦労するならライトを浴びたいなって。

俳優・麻実れいさんが半生を振り返る連載「ターコが選んだ道だから」。全4回の2回目です。(2023年8月に「語る 人生の贈りもの」として掲載した記事を再構成して配信しました)

 《傑作の「ノバ・ボサ・ノバ…

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この記事を書いた人
河合真美江
文化部|宝塚歌劇・文芸担当
専門・関心分野
女性の生き方、宝塚歌劇、グリーフケア
人生の贈りもの

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