馳知事発言、地元は「不問」 「私がマイク持つと緊張走る」と自虐も

有料記事

土井良典
[PR]

 石川県馳浩知事が、東京五輪の招致に内閣官房報償費機密費)を使っていたと明かし、その後発言を撤回した問題。21日、国会でも取り上げられ、その影響が広がりつつある中、地元・石川では「無風」の状況だ。県議からは早々と「不問」とされ、知事も今回のことを自虐的に話すなど、通常の公務をこなした。

 午前中は金沢市の課題を市長や県議、市議らと意見交換する会に出席。答弁する際、今回の発言を指してか、「私がマイクを持つと緊張が走るようですが」と語ると、会場からは笑いが起きた。

 終了後、出席した県議に今回の発言をどう見ているか聞いた。公明党の谷内律夫県議=5期目=は「大失言でしょうが、すぐ撤回された。それよりも新年度に向けて大事な時期。私はこういう時にわーわー言って欲しくない。反省はしてもらって、むしろ今まで以上に頑張って欲しい」と述べた。不問にするかについては、「それはそうでしょう」。

 知事と是々非々で向き合って…

この記事は有料記事です。残り780文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    プチ鹿島
    (時事芸人)
    2023年11月22日15時11分 投稿
    【視点】

    今回の件は、「東京五輪」は最初から最後までカネにまみれていた(しかも多くの税金投入)のでは?との検証ができる重大「事件」です。 しかし発言を撤回したら消しゴムのように言葉が消えると思われているようです。私たち納税者、主権者はそう思われ

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    浅倉拓也
    (朝日新聞記者=移民問題)
    2023年11月22日9時45分 投稿
    【視点】

    公然と語ったことが「撤回」で済んでしまって良いのか。日本政府のスポークスパーソンである官房長官はいつも決まったセリフをペーパーを見たまま読むだけ。「訴訟になる可能性があるから」「係争中なのでコメントできない」は企業などでは以前から決まり文句

    …続きを読む