遠すぎる共通テスト会場 1市のみに集中、前泊して受験は「不公平」

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川村貴大
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 13、14日に迫る大学入学共通テストで、愛媛、佐賀、熊本の3県は試験会場が県庁所在地にしかない。

 愛媛県内の試験会場は、県中部の松山市にある愛媛大の二つのキャンパスと松山大の計3カ所。県の南部や東部の離れた地域の受験生の多くは、前日から宿泊して試験に臨む。慣例的に長く続いてきたが、「自宅から会場に向かう受験生と比べて負担が大きく不利な環境だ」として、保護者や学校関係者から試験会場の分散を求める声が上がり始めた。

 県最南端の愛南町にある県立南宇和高校の生徒たちが、車で約2時間半かかる100キロ超も離れた会場に向かう姿は毎年恒例で、修学旅行さながらだ。

 共通テスト前日の昼ごろ、3年生25人ほどと引率の教諭が1台の貸し切りバスに乗り込み、学校を出発。JR松山駅近くのビジネスホテルに泊まり、2日間の試験に臨む。試験が終わると、学校側は翌年の受験生のためにホテルを予約する。

生徒の負担軽減に「苦肉の策」

 進路指導担当の永井浩之教諭…

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この記事を書いた人
川村貴大
松山総局|県政・教育担当
専門・関心分野
教育
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    武田緑
    (学校DE&Iコンサルタント)
    2024年1月12日7時0分 投稿
    【視点】

    私自身、都会で生まれ育ったので、長い間感度が低かった(自分の持つ特権に無自覚だった)と思いますが、地方と都会の教育格差、機会格差は、歴然とあります。 不利益を受けている生徒や保護者自身も、これまでは「そういうものだ」と思ってきたのだと思いま

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    増谷文生
    (朝日新聞論説委員=教育)
    2024年1月12日7時0分 投稿
    【視点】

     県庁所在地にしか共通テストの会場がない県があるとは、気づきませんでした。記事に出てくる愛媛や熊本など、かなり面積が広い県でもそのような状況とは、確かに「不公平」と思う気持ちもわかります。  ただ、マークシートそのものを、東京の入試センター

    …続きを読む
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